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新春インタビュー

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静岡県磐田市

「対話」と「共創」のまちづくり
「安心できるまち、人が集まる磐田市」を目指して
これからの磐田市への思いを草地市長に聞きました

■これからの「まちづくり」を皆さまと共に
市長 草地博昭

◇昨年を振り返って
昨年5月に新型コロナウイルス感染症が5類へ移行されました。不安を感じながらも感染対策にご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
市内では中止や規模を縮小していたイベントが数年ぶりに復活し、にぎわいや活気であふれ、コロナ前の日常が戻ってきたことを実感する1年でした。
スポーツでは、ジュビロ磐田がJリーグ昇格30周年を迎えた年に、1季でJ1復帰を決めました。ホームタウンの一員として、これからも変わらず市民の皆さまと共に、支えていきたいと思います。他にも、民間調査会社による「スポーツのまち」として思い浮かぶ全国市町村ランキングで1位に返り咲くなどの明るい話題がありました。スポーツによりワクワクすることを実感できるような施策にも取り組んでいきたいと思います。
歴史では、NHK大河ドラマ「どうする家康」を契機に、磐田市と徳川家康とのつながりが1年を通して注目されました。市内でもさまざまなイベントが開催され、市外の方々にも磐田市をアピールすることができたと感じています。
一方で、6月に発生した台風第2号の豪雨により、市内では河川堤防の決壊、床上浸水などの被害が2年連続で発生しました。被災された方々にできるだけ寄り添い復興支援を進めると共に、現在は県や関係市と連携し、河川ごとに地元自治会などの意見も聴きながら、対策を考える「流域治水対策推進協議会」を設置し、ハード・ソフト対策を一体的・計画的に推進していきます。

◇「対話」によるまちづくり
市長就任以来、大切にしているのが市民の皆さまとの「対話」です。
昨年はコロナ禍が明けたこともあり、地域のイベントなどで、多くの方と顔を合わせて話をする機会が多かった1年でした。実際に顔を合わせて会話し、交流することで、「つながり」をより一層実感することができます。まちづくりを進めていく上で、市役所と市民の皆さまとの「対話」はもちろんですが、皆さま同士の「対話」も非常に大事だと思います。そこから生まれた声を、市政に反映したいと考えています。そのために、皆さま同士が直接対話できる場所をつくりたいと思いますので、ぜひ参加してみてください。

◇学びの場の創設
昨年は豊田北部小学校跡地への県立特別支援学校の設置決定や、県立ふじのくに中学校(夜間中学校)の開校など、さまざまな方の「学びの場」の整備を進めることができました。
私は最終学歴よりも「最新学習歴」が大切だと思っています。新たな学びは、世代に関係なく新たな発見や感動を与えてくれます。市民の皆さまが多様な学びを楽しみ、対話を通じて人と人との交流が生まれることを目指している「磐田ここからラボ」など、新たな学びに触れる場所がありますので、ぜひ参加していただき、新たな知識に触れていただきたいと思います。特に若い世代の皆さまは、これからの未来をつくっていく世代ですので、学ぶことを続けてもらいたいです。

◇共創によるまちづくり
少子高齢化や環境問題など、これからの時代の変化に対して、行政だけで対応することは困難です。市民の皆さまをはじめとした地域、企業、学校などが個別に動くのではなく、より連携しながら新たな価値を共に創る「共創」が重要になると考えています。そこで、令和6年度は次の3つを「重点戦略」に掲げ、「安心できるまち、人が集まる磐田市」を創りあげていきたいと思います。
1つ目は「働く場所・雇用の共創」です。若者やシニア世代、特に女性が活躍できるまちにするため、さまざまな業種の企業誘致による働く場所の創出や、既存の産業の維持、活性化を進めていきます。
2つ目は「住みたくなる・集まりたくなるまちに向けた共創」です。未来を担う子どもたちへの投資や子育て支援をはじめ、継続した防災・減災対策、空き家なども含めた磐田市の資産の活用、学びの機会やコミュニティの創出などにより、住み続けたい、帰ってきたい、移り住みたいと思ってもらえるまちづくりに取り組みます。
3つ目は「新たな価値・魅力の共創」です。磐田市にはスポーツをはじめ、歴史、文化、自然などさまざまな魅力があります。これらを効果的に活用することで、新たな価値や魅力の創造を図り、磐田市の誇りとにぎわいづくりを目指します。

◇市民の皆さまへ
本年は、向陽学府小中一体校や新しい消防庁舎の整備など、これまで準備してきた事業を継続し、「安心できるまち、人が集まる磐田市」を目指して、市政運営に努めてまいります。
市民の皆さまには、健康に気を付けていただき、幸せな1年になることを願っております。

       

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