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[特集]みんな大好き、学校給食!~おいしい!の作り方~(1)

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静岡県磐田市

毎日の学校生活の中で、「給食」を楽しみにしている子どもたちは多いのではないでしょうか。
大人の方も、きっと懐かしく感じる学校給食。今月号の特集では、普段なかなか見ることができない「学校給食の裏側」について紹介します。

◇学校給食は生きた教材
学校給食は、栄養バランスの取れた食事で子どもたちの成長期における健康の増進はもちろんのこと、将来にわたって食に関する正しい知識や実践力を身に付けるための「生きた教材」となります。

◇作っている場所はいろいろ
学校給食は「全て学校給食センターで作っている」と思う人もいるのではないでしょうか。
磐田市では3カ所の学校給食センターと1カ所の共同調理場の他に、15カ所の単独調理場(学校内にある調理場)で毎日約1万6千食の給食を作っています。

◇献立作成
給食の献立表が配られると、好きなメニューがいつ出るか探した経験はありませんか。
献立は、栄養士が子どもたちに必要なエネルギーや栄養素を計算し、いろいろな食材を取ることができるように考えます。その後、献立を決定し、使用する食材などの選定をします。設備の違いにより、単独調理場とセンター・共同調理場で基本献立を2つ作成しています。皆さん知っていましたか?

◇磐田市ならではの給食
地元で採れた農産物を食べてもらうため、市内の海老芋を使用したコロッケや、学校給食用に作った「いわた茶プリン」などを、献立に取り入れています。また、学区内で収穫された新鮮な野菜や果物を農家から直接購入する取り組み「地産地消プロジェクト」を進めています。

◆―主食・主菜・副菜を組み合わせた食事のすすめ―
▽[ミ]みそ汁・実(み)だくさん汁
他のおかずで不足する栄養素を補えるような汁物にするとバッチリです。
▽[ニ]肉・魚(にく さかな)
肉、魚、卵、大豆製品などを使った主菜です。主に体を作る元になる栄養素が含まれています。
▽[や]野菜・果物(やさい くだもの)
野菜、きのこ、海藻などを使った副菜です。主に体の調子を整える栄養素が含まれています。
▽[ご]ご飯(はん)・パン・麺(めん)
ご飯、パン、麺などの主食です。主に体を動かすエネルギーになります。

◎磐田市食育推進キャラクター ミ二やごちゃん
「ミニやご」が「ちゃん」と揃うと栄養バランスがとれます。

◆―知っていますか?給食のコスト―
皆さんは給食の「コスト」について考えたことがありますか?
学校給食の1食当たりのコストは約550円※です。年額にすると1人当たり約10万円になります。
※約180日で計算。令和3年度の学校給食費全体の決算額を提供食数で割り出した金額

保護者の皆さんには、食材料費相当分を負担していただいており、それ以外の光熱水費や人件費などは磐田市が負担をしています。
磐田市では平成26年度に給食費を改定した後、さまざまな工夫により物価の上昇に対応してきました。しかし、この度の物価高騰により現状の給食費でこれまでと同様の給食を提供することが難しくなっています。
このため、磐田市は保護者の負担を増やすことなく質を維持するための取り組みとして、令和4年7月から不足する食材料費を支援しています。

◎給食1食当たりの負担割合のイメージ(令和3年度決算から試算)
550円
保護者46%
磐田市54%

       

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