■静岡県内女性初 サッカー国際審判員 一木千広(いっきちひろ)さん
1995年生まれ。磐田市出身。磐田北高校では女子サッカー部に所属。大学在学時に女子1級審判員に認定され、2024年に国際サッカー連盟の承認を受ける。静岡市内の中学校で保健体育の教諭を務め、現在は、指導主事として静岡市スポーツ振興課に所属し、仕事と審判員を両立している。
◇サッカーの審判との出会い
小さい頃からJリーグの試合を観戦していて身近にサッカーがありました。また、兄の影響でサッカーを始め、磐田北高校では女子サッカー部に所属しました。審判との出会いは、高校の部活の恩師からの勧めでした。
最初は、選手として試合に出場したい気持ちが強かったので、審判をすることに少し抵抗がありましたが、実際に審判をやってみると、レベルの高い知識やスキルが求められ、奥が深いと感じ、興味を持ち始めました。
自分の審判のレベルが上がると担当する試合のレベルも高いものになるので、そのような試合に関われることにやりがいを感じるようになっていきました。
◇審判員のスキル向上に向けて
自分で勉強したり、日本サッカー協会が開催する研修会に参加して、知識を深めています。大学2年生の時に「東海トレセン」という東海地区の2級の審判員たちが集まる勉強会で、1年間仲間と一緒に勉強したことが私の中で大きな経験となりました。
研修会以外でも、自分や仲間の試合の審判を振り返って、意見交換をするなど、スキル向上に努めています。
◇審判に対する思い
2024年に国際サッカー連盟の承認を受け、審判をするために海外へ行く機会も与えられ、今年の8月と10月にAFC女子チャンピオンズリーグの予選で審判を務めました。今後もコンスタントに目の前の試合を「一所懸命」審判していきたいと思っています。
この「一所懸命」という言葉は、2級審判員に上がる時に審判インストラクターの方から教えてもらった言葉で、目の前の試合に全力を尽くしたい思いから意識して使っています。
◇磐田市への思い
磐田市のイメージキャラクターの「しっぺい」が大好きです。幼い頃から、地域の人たちに育てていただいたという思いが強く、地元が好きです。市町村合併後、「しっぺい」が誕生し、磐田市全域の魅力的な場所をPRしてくれて、すごく嬉しい気持ちになり、そこからずっと磐田市と「しっぺい」を応援しています。