◆10年前よりも幸せ
鈴木恒夫(すずきつねお)さん
栗田理恵(くりたりえ)さん・暖士朗(だんじろう)くん
当時、この企画を知った娘 理恵さんは、父 恒夫さんに参加を勧めました。恒夫さんから家族へ、家族から恒夫さんへ送られた手紙は、お互いを思い合う、愛が詰まったものでした。
《病気を乗り越え さらに深まる家族の絆》
◇娘から父へ ずっと変わらない感謝
10年前、父は心筋梗塞で倒れたことをきっかけにすっかり弱気になり、私たち家族もこれからの父の体調に不安を感じるようになりました。そんなときに10年後へのメッセージ企画を知り、父に、可愛がってくれている孫へのメッセージをお願いしました。
今年、手紙が届くと、父は孫だけでなく私たち子どもや母へも手紙を送ってくれていました。孫へのメッセージには、「もっと一緒に遊びたかったな」という言葉。自分がこの世にいないかもしれない、そんな不安を抱えながらも綴ってくれた、父から家族一人一人への愛が溢れるメッセージがそこにありました。
幸せなことに、父は病気を繰り返しながらも今も健在です。10年前と変わらず家族みんなの仲が良いこと、当時3人だった孫が、今では7人に増えたこと。歳月を重ねましたが、父が10年前より幸せだと感じてくれていたらうれしいです。
私たち家族からも、父へ手紙を送りました。今までも、そしてこれからも、ずっと変わらない父への感謝の気持ちが届いていてほしいと思います。これからは、私たち家族みんなで両親の幸せを支えていきたいです。
◇父から娘たちへ 優しい家族に恵まれて
10年前、心筋梗塞を患い、元々悪かった腰の痛みもあり、歩くのもつらい状態でした。これから自分の体はどうなるのだろうか、家族みんなに迷惑をかけないだろうかという心配を抱えながら、家族に手紙を書きました。いつまでも家族みんなと過ごしたいという願いを込め、楽しかった思い出や、未来に向けてのメッセージを綴りました。
今年、10年前に子どもたちが書いてくれた手紙が私の元へ届きました。温かい言葉の数々に、思わず涙がこぼれました。この10年、いろいろなことがありましたが、現在も仕事を続けることができています。孫の顔を見ているとき、家族みんなでご飯を食べているとき、心から幸せを感じます。優しい家族に恵まれ、10年前よりも、今が幸せです。
子どもたち、そして孫たちには、平和な世界で、これからも家族みんな仲良く、元気に暮らしていってほしいと思います。

