磐田市市制施行から20年。このまちは、ここで暮らし、笑い、悩み、歩んできた一人一人の人生と共に育ってきました。
夢に向かって挑戦する人、まちを育て、見守ってきた人、そしてこれからの未来を歩む人。それぞれの思いが重なり合い、今の磐田市があります。
この特集ではこれまでを振り返りながら、「これからも」「もっと」「ずっと」続いていく磐田市のこれからを、市民の方々の声とともに描いていきます。
■10年前の私から今、そして未来へ
市では、平成27年度に、10年後の自分や家族などへ向けたメッセージを送る事業を実施しました。今回は、10年を経てそのメッセージを受け取った方から募集したエピソードの一部を紹介します。
◆成長した姿でまたこのまちへ
佐藤優衣(さとうゆい)さん
大阪で介護福祉士として働く佐藤さん。磐田市で生まれ育ち、デイサービス施設で働いたのち、さらなる成長を求め大阪へ。10年前の自分からの手紙には、「夢を叶えたか」を問うような言葉がありました。
《10年前の夢を叶えた今 また一歩先の自分へ》
◇夢の原点
介護福祉士になりたいと思ったのは、小学生の頃でした。叔父が入所していた老人ホームで、職員の方と利用者の方が楽しそうに話し、一緒に笑い合っている姿を見て、「人と人が関わりながら、こんな風に過ごせる仕事があるんだ」と憧れを抱きました。もともと人と話すことが好きだった私にとって、その光景は強く心に残っています。
高校卒業後はデイサービスで働きながら勉強し、昨年1月、介護福祉士の資格を取得しました。10年前の自分に、「ちゃんと夢、叶えたよ!」と伝えたいです。
◇「もっと成長したい」思いが私を動かした
「自立したい、独り立ちしたい」という気持ちから、大阪へ行くことを決めました。今は生活全般を支える高齢者住宅で働いています。デイサービスでの経験を生かしながら、介護の基本を改めて学び、さらなる経験を積みたいと思い、この職場を選びました。
介護の仕事は、人によって正解が違います。したいことも、苦手なことも、介護の度合いも一人一人違い、難しさを感じる場面も多いですが、その人に合ったサポートができて、笑顔になってもらえたときの喜びは何ものにも代えそしてがたいです。介護の目指すところは、その人らしく過ごしてもらうこと、その人が望む姿や生活に近づけるよう支えることだと思っています。もっと技術を身につけて、信頼される介護福祉士になることが今の私の目標です。
◇いつかまた このまちで
介護の現場では、知っている土地だからこそ生まれる会話や、遠州弁での会話だから感じられる温かさがあります。磐田を離れて、初めてそのことに気付きました。磐田駅に降り立つと「帰ってきたな」と思います。見慣れた景色は心を落ち着かせてくれますし、慣れ親しんだ土地はとても過ごしやすいです。
大阪でたくさんのことを学び、いつか成長した姿でまたこのまちに戻りたい。そして、磐田の人たちがその人らしく過ごせるように支えたいと思っています。そのために、私はこれからも、もっと努力し続けていきます。

