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~日常に学びをプラス~楽習+(がくしゅうぷらす)

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静岡県磐田市

■割り箸問題とプラスチック問題
静岡県立農林環境専門職大学短期大学部 教授
三井勝也(みついかつや)

30年ほど前、「割り箸問題」が世間で話題になっていたことを覚えている方も少なくないと思います。「割り箸は使い捨てだから環境に悪い」「割り箸を使うと森林破壊が生じる」などといわれ、外食産業においては、割り箸からプラスチック製箸に変更されたり、外食時には「マイ箸を持参しよう」という運動が起こったりしました。いつしか、この運動も下火になり、「割り箸利用が森林破壊を起こす」などという考え方はなくなっていきました。実際に割り箸の多くは、間伐材や製材時の端材を利用して作られている環境にやさしい製品なのです。

一方、10年前の2015年、1枚のセンセーショナルな写真が世界中で報道されました。覚えている方も多いと思いますが、ウミガメの鼻にプラスチックストローが刺さった写真です。この一枚の写真をきっかけに「分解しないプラスチックは環境に悪い」となりました。そこから、「プラスチックを使うことが環境に悪い」という風潮になった気がします。果たして、そうなのでしょうか。

多くのプラスチック製品は石油由来ですが、自由に成型できるだけでなく、原料の成分を変えることによってさまざまな特性を持たせることができる非常に便利なものです。また、衛生面でも優れた材料であり、多くの医療品にも使われるほどです。

海洋に流れ出た「プラスチック」が悪いのではなく、プラスチックを「海洋に投棄したこと」が悪いのです。
割り箸もプラスチック製品も、作る側、使う側のモラルの問題なのではないでしょうか。

       

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