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【特集】磐田の海で 終戦への″想い”をつないだ緑十字機(4)

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静岡県磐田市

■緑十字機がつないだ想い″を形あるものへ
先人たちが終戦への一翼を担った誇りを持って これからの未来へ
戦争の終結は、ただ単に戦闘の停止だけではなく、平和な時代の幕開けでもありました。昭和20年8月15日の玉音放送から、9月2日に降伏文書へ調印するまで、当時の人たちがそれぞれの想いを持って、行動した結果が終戦へ導き、現在の平和につながりました。
戦後80年が経過し、戦争を体験した世代が少なくなりました。
しかし、世界に目を向ければ、ロシアとウクライナの戦争や中東の紛争など、争いは絶えません。そのような時代の中で、これらの歴史を知る私たちは、過去の教訓を次世代に伝え、平和の価値を守り続けなければなりません。戦争の悲惨さや苦しみを忘れず、未来に向けて希望をもって歩む姿勢が求められています。そして、語り継がれる歴史とそれに紐づく想いは、単なる記録ではなく、私たち自身の意識と行動を促す原動力となり、形あるものとして残り、次世代へつながっていくことでしょう―。

参考文献:
・河辺 虎四郎『河辺虎四郎回想録』 毎日新聞社(1979)
・須藤 伝「第十五 緑十字機を操縦して」 安藤信雄(編) 『海軍中攻史話集』中攻会(1980)
・岡部 英一『緑十字機決死の飛行』 静岡新聞社(2017)
写真提供:外務省外交史料館、岡部英一、緑十字機不時着を語り継ぐ会

       

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