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~日常に学びをプラス~楽習+(がくしゅうぷらす)

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静岡県磐田市

■地域・産業界と連携した新しい農業経営人材の育成
静岡県立農林環境専門職大学 生産環境経営学部 教授
金岡正樹(かなおかまさき)

新しい農業の担い手は、農業未経験者で若手の農業法人従業員へと移り変わりつつあります。農業に限らず多くの職業がそうであるように、職業選択の自由があれば親の職業を継ぐ子どもの割合が減ってくるのは道理です。
最近の新規就農者は年間5万人程度で、最も多いのは自営農業就農者ですが、約3割は法人などに就職する雇用就農者です。40歳以下に限ってみると、雇用就農者(令和4年:7.7万人)は自営就農者(同年:6.5万人)より多く増加傾向にあります。食や農、地域や人との繋がりに関心を持つ非農家の若者が、農業技術や経営管理を学び農業法人で活躍することが期待されています。
人材育成は一朝一夕には進まず、多くの組織が連携してノウハウを提供しています。農水省経営局経営政策課は、「農業経営人材の育成に向けた官民協議会」をWEBで公開しています。農業経営人材育成に資する情報を広く収集し、労務管理や人材育成のポイントなど多くのマニュアルの情報発信を行っています。私が前職で取りまとめた「農業法人における人材定着施策と改善ツール」も公開されており、ご興味のある方は農水省ホームページをご参照ください。
本学ではこれまでも農業経営人材育成に取組んで来ましたが、専門職を養成する大学(Professional University(プロフェッショナルユニバーシティ))として、より一層の実践的職業教育が要請されています。そのため産業界との連携として、市内の先進的農業経営者の方々には経営実習などで学生を受け入れ、現場での課題や経営の実際を経験する貴重な学びの場を提供していただいております。関係者の皆さまにこの場を借り、重ねて御礼を申し上げます。

       

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