■女性の悩みを専門機関で解決します
◇女性の骨盤底(こつばんてい)について
女性の骨盤底は、何層にも重なる筋肉や靭帯(じんたい)によって構成され、膀胱(ぼうこう)・子宮・直腸などの骨盤内臓器を下から支えています。この骨盤底が出産、閉経、加齢などで弱くなってくると、尿失禁(尿もれ)や骨盤臓器脱などの女性特有のさまざまな病気を引き起こします。これらは中高年女性の健やかな生活に支障をきたす原因となります。
◇市立総合病院に専門の機関を
こうした骨盤底に関連する症状については「何とかしたいけれど、何科を受診したら良いか分からない」「デリケートゾーンの問題は恥ずかしくて相談できない」など、受診をためらってしまうケースが少なくありません。このように、受診や相談に対してさまざまなハードルを感じている方々に、安心して納得できる診療を受けていただくため、このたび市立総合病院内に女性骨盤機能センターを開設しました。
◇代表的な症状や疾患
・腹圧性尿失禁
歩行や運動時などの腹圧が上昇したときに生じる尿もれ
・過活動膀胱
頻尿、急に生じる抑えがたい尿意
・骨盤臓器脱
膀胱や子宮などが下垂(かすい)することによる違和感や痛み
・排尿障害
尿をうまく出せない状態
・間質性膀胱炎
頻尿や慢性的な膀胱の不快感や疼痛(とうつう)
・直腸脱
肛門の痛み・出血や排便障害
・便失禁
意図しない便もれ
・閉経関連尿路生殖器症候群
尿路生殖器のさまざまな症状
◇受診方法
初めて受診する方は、まずは「かかりつけ医」を受診していただき、当センターへの紹介状をご用意の上、受診の予約をしてください。詳しくは市立総合病院ホームページをご覧ください。
■ごあいさつ
センター長 大塚篤史(おおつかあつし)
磐田市立総合病院副院長兼女性骨盤機能センター長。日本泌尿器科学会専門医、日本排尿機能学会専門医や日本女性骨盤底医学会専門医の資格を有する
私は、浜松医科大学附属病院において、長年にわたり女性泌尿器科の診察にあたってきました。この知識と経験を生かし、本年4月から磐田市立総合病院副院長兼女性骨盤機能センター長に就任いたしました。
当センターでは、泌尿器科・婦人科・下部消化器外科・リハビリテーション科の各専門医、看護師や理学療法士が診療に関わることで最善かつ最良の医療を提供し、女性の悩みを少しでも解消して日々の生活の質を高めていただくことを目指しています。どうぞお気軽にご相談ください。
問合せ:病院総務課(市立総合病院)
【電話】0538-38-5000
【FAX】0538-38-5050