■社会福祉法人 福浜会 理事長
髙橋和己(たかはしかずみ)さん
1953年生まれ。磐田市出身。社会福祉法人福浜会理事長。平成6年に社会福祉法人福浜会、翌7年に知的障がいの方の通所施設「はまぼう」を設立。静岡県知的障害者福祉協会の副会長を2期務めるなど、長年にわたり社会福祉に携わった功績が認められ、令和6年に厚生労働大臣表彰を受賞。
◇障がい者支援を目指したきっかけ
友人に勧められ、大学卒業後に障がい児入所施設「国立秩父学園」にある付属保護指導職員養成所で障がい者支援について学んだことがきっかけです。勉強だけでなく、実際に障がいのある方と接する中で「障がいの有無に関わらず誰もが集まれる場所を作りたい」と思いました。大学卒業後は秩父学園で1年間障がい者支援について学び、その後に東京の支援施設に就職しました。
◇「通所施設」への思い
静岡に戻ってから、袋井市の入所施設に約13年余り勤めました。日々の勤務を終えて帰宅する私を入所者の皆さんが見送ってくれるのですが、その姿が切なくて、皆さんにも自分たちと同じように「家に帰る生活」を送ってもらいたいと思いました。そこで当時はまだ珍しかった通所施設を作ろうと決めました。応援してくれる仲間に支えられながら、平成7年に障がいの程度に関わらず誰でも通うことができる通所施設「はまぼう」を設立しました。
◇これまでの活動でうれしかったこと
利用者さんやその家族、同僚、応援してくれる人など、さまざまな人に出会えたことは私の財産です。もちろん大変だったこともありましたが、楽しみに施設に通う皆さんの笑顔が、喜びであり自分の支えになっています。「その人がその人らしい生活を送る」上で多少なりとも支えとなれる仕事に出会えて、本当に良かったと思っています。
◇厚生労働大臣表彰を受賞して
これまでの活動が認められて大変うれしいです。しかし、私一人の力ではなく、周りの人たちの協力あってこそだと思います。これからも支えを必要としている人に寄り添うことができるよう、活動を続けていきたいです。
◇市民の皆さんへメッセージ
施設での活動やイベントなどをホームページなどで発信しています。ぜひご覧いただき、私たちの活動を知っていただければうれしいです。
◎福浜会ホームページ
※二次元コードは本紙P.3をご覧ください。