■水道管の更新と耐震化
市の水道事業が昭和28年に創設してから72年が経過しました。市内の水道管総延長は、本州とほぼ同じ約1,400kmもありますが、その多くは昭和40~60年頃に敷設(ふせつ)されたもので、その約4分の1が耐用年数を超えてしまっています。
市内の基幹管路(口径300mm以上の水道管)の耐震化率は100%を達成していますが、これからも「災害に強い水道」を目指し、耐震性に優れた水道管を採用しながら、計画的に老朽管を更新していきます。
■水道管劣化と衛星AIを活用した漏水調査
水道管を長期間使用すると、水道水に含まれるミネラルなどが原因で内側に水あかやさびが付着します。これらが剥(は)がれることで「濁り水」が発生することがあります。また、水道管の劣化により漏水が発生すると、修繕のために断水が必要になるなど、皆さんの生活に大きな影響が及ぶことがあります。近年でも、ほぼ毎日のように市内のどこかで漏水が発生しています。
市では漏水事故防止に積極的に取り組んでおり、市内全域を調査するためには、多額の費用と多くの時間が必要です。そこで、衛星と水道管路データを組み合わせ、AI技術で解析を行う新技術「宇宙水道局」を活用し、漏水リスクが高いエリアを優先的に調査するなど、効率的な漏水調査に取り組んでいます。
■災害に備えて
東日本大震災や能登半島地震では、大規模な断水や濁り水が発生しました。大災害で水が使えない時は、給水車を使い、病院や避難所へ飲料水を運搬します。
市は災害に備えて非常用飲料水袋の備蓄や自家発電設備の設置を進めていますが、災害時の限られた設備や人員では十分に対応できないこともあります。
ご家庭や事業所でも「1人1日3リットル7日分」を目安に、飲料水の備蓄や非常用飲料水袋をご用意いただくなどのご協力をお願いします。
■水道工事にご理解をお願いします
水道工事は、安全・安心な水道水を届けるための大切な工事です。工事に伴い、交通規制や振動、騒音の発生に加え、断水や濁り水が発生することがありますが、安全第一の工事に努めてまいりますので、ご理解をお願いします。
「50年後、100年後も蛇口をひねれば水が出る」、そんな当たり前のことが続くよう、市民の皆さんに安心して利用いただける水道を目指していきます。
■水道戦隊ウォーターが教えます!宇宙水道局のヒミツ
ウォーターレッド:大変だ!道路から水が湧き出している!!こんな時は、地下の水道管から漏水している可能性があるぞ!
ウォーターブルー:漏水が続くと断水や濁り水の発生、道路の陥没や冠水による通行止め、住宅への浸水などが発生する可能性があるから、急いで修理する必要があるんだ!
ウォーターピンク:でも、漏水は水が湧き出している場所が目に見えるものだけではなく、道路などの下で水が漏れている見えない漏水もたくさんあるのよ。
ウォーターグリーン:水が漏れている場所が見つからないと修理ができないよ〜!困ったなぁ、一体どうしたらいいんだ〜!
ウォーターレッド:そこで活躍する秘密兵器が宇宙水道局なんだ!
ウォーターブルー:説明しよう!「宇宙水道局」とは、まず宇宙を飛んでいる地球観測衛星から得られるデータと水道管のデータを組み合わせるんだ。
ウォーターピンク:AI技術を使って組み合わせたデータを調べると、見えない漏水が発生する可能性が高い場所などを優先して調査ができるようになるの。
ウォーターレッド:実際に地面を掘ると水道管に亀裂があり、勢いよく水があふれている場所を発見できることがあるんだ!
ウォーターグリーン:秘密兵器「宇宙水道局」を活用して、みんなに安全・安心な水を届けることができるよう、効率的な漏水調査に取り組むよ!
※「天地人コンパス宇宙水道局」は、(株)天地人の提供する水道管漏水リスク管理システムです
◎水道戦隊ウォーター
磐田の水道を守るため、日々奔走するヒーロー
問合せ:上下水道工事課(福田支所2階)
【電話】0538-58-3282
【FAX】0538-58-3271