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健幸plus+ 市立総合病院からのお知らせ

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静岡県磐田市

■高コレステロール血症と心臓
◇「コレステロールが高い」といわれたことはありませんか?
循環器内科 科長 児玉圭太(こだまけいた)

私たち循環器内科医は、脂質異常症(高脂血症)、高血圧症、糖尿病など、生活習慣病の治療に特に注意を払っています。なぜなら私たちが治療にあたる虚血性心疾患(心臓を栄養する血管が細くなったり詰まったりする病気)の発症には、先ほどの生活習慣病が強く関係しているからです。

特にLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高いと、心臓や脳血管の病気のリスクが上昇し、過去の複数の研究からLDLコレステロール値は低下させればさせるほど、そのリスクを低下させることが証明されています。

LDLコレステロールの目標値は年齢や他に抱えている病気などに応じて異なります。なかでも糖尿病の合併症(神経障害、網膜症、腎症)がある方、または喫煙習慣のある方が心筋梗塞の発症を未然に防ぐ(一次予防)ための目標値は100mg/デシリットル未満、再発予防(二次予防)のための目標値は70mg/デシリットル未満です。かなり低いように思えますが、海外のガイドラインでLDLコレステロール目標値は55mg/デシリットルとされているものもあり、日本が厳しすぎる訳ではありません。

更に家族性高コレステロール血症という病気では、そうでない方と比較し虚血性心疾患のリスクが10〜20倍と高く、特に注意が必要です。過去の報告からは一般人口の300人に1人、冠動脈疾患患者さんの30人に1人といわれています。注射での新たな治療方法も開発され、更に良好な脂質管理が可能になったこともあり、疑わしい方には遺伝子検査など積極的な検査をお勧めしています。

心筋梗塞は治療の発達した現代でも、まだまだ命に関わる怖い病気の一つです。健診をきっかけにぜひ医療機関を受診してください。

       

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