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市長コラム 大クスの下から 第50回

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静岡県磐田市

■グリーンインフラと共創
市長 草地博昭
JR磐田駅を降りると、大クスの木が視界に飛び込んできます。私たちには見慣れた風景ですが、市外からいらっしゃった方には自然を守る優しい街に映ったり、心を和ませてくれる効果があったりすると評判です。また、本市には、つつじ公園や熊野(ゆや)の長藤、春の桜並木など、街の景観を彩り市民の誇りになっている緑や花があります。
一方で、同じ緑でも、道路や公園、空き地など、雑草の繁茂は安全や景観に影響を及ぼします。市でも、市民の皆さんのご協力をいただきながら優先順位を付けて草刈りを行っています。また、自治会の皆さんが地域で草刈りをしやすいように傾斜地でも使用可能な草刈り機を貸し出す取り組みなどを進めていますが、労力や経費の負担など管理の難しさを感じるのも事実です。
近年、「グリーンインフラ」という自然の力を活かしたまちづくりの考え方が注目されています。緑や木を植えて夏の暑さを和らげ、雨水を地中に浸透させて水を貯え、川や池を綺麗にして鳥や昆虫などの生き物を育むなど、自然を活用して人の暮らしを守り、地球環境にも良い影響を与える大切な社会基盤だと認識されています。
こうした緑を守り、共存していくためには、行政だけではなく、市民や企業、自治会などの協力が大切であり、皆さんで関わる地域での花壇づくりや記念植樹などの取り組みは「共創」というテーマにぴったりです。私たちが先人に緑や花を残してもらったように、未来の磐田にも残していけるよう、市民の皆さんとともに「緑の共創」に取り組んでいきたいと思います。

       

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