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【いっしょに読もっ】
◇〜物語と画が織りなす奥行きある世界〜『スーホの白い馬』-モンゴル民話-
大塚勇三/再話
赤羽末吉/画
福音館書店
広大なモンゴルの草原を舞台に、少年スーホと一頭の白い馬との深い絆を描いた物語です。スーホが大切に育てた子馬は立派に成長しますが、ある出来事をきっかけに思いがけない別れを迎えます。小学校国語の教科書にも掲載されているおなじみの作品ですから、ご存知の方が多いかもしれません。しかし、横長の画面を生かしたダイナミックな本書こそ、子どもたちに届けたい魅力があります。どこまでも続く広大な空と大地、力強い馬の動きなどがページいっぱいに広がり、一気に物語の世界へと引き込まれます。スーホと白い馬の深い信頼関係を通し、命の大切さ、そして別れの悲しさに向き合う強さを体感できる作品です。
この作品の絵を手がけたのは、小さなノーベル賞ともいわれる「国際アンデルセン賞」(画家賞)を日本人として初めて受賞された、赤羽末吉(あかばすえきち)さん。中央図書館では11月29日(土)に、ご家族である赤羽茂乃(あかばしげの)さんを招き講演会を開催します。詳細は情報BOX―催し―(3)をご確認ください。
問合せ:中央図書館
【電話】0538-32-5254
ページ番号:1001754