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草地博昭市長 新春インタビュー

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静岡県磐田市

■皆さまと一緒に 人に寄り添うまちに
◇昨年を振り返って
最も記憶に残っているのは、元旦に発生した能登半島地震です。休日の大規模災害に直面し、緊急時対応を見直す必要性を痛感しました。その中で、緊急消防援助隊やトイレトラックの派遣といった、これまで積み重ねてきた備えがしっかりと機能したことは、大きな成果だったと思っています。
毎年、その年の印象を漢字一文字で表していますが、令和6年は「備」としました。昨年6月には静岡県と連携して「水災害対策プラン」を策定し、流域の浸水対策を進めました。また、8月には初めて「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発令された際の状況を受け、備蓄品の見直しも行いました。さらに、3月に開所予定の豊岡支所は、3年前の水害を受けて設計を見直し、災害時の拠点としての機能も備えています。これからも市民の皆さまの意見を聴きながら、安心を目に見える形でお届けしていきたいと考えています。
スポーツの分野では、昨年初めて中学2年生を対象とした静岡ブルーレヴズのホストゲーム一斉観戦を行いました。プロスポーツが身近にあるまちとして、スポーツを生かしたまちづくりを引き続き進めていきます。また、ジュビロ磐田は残念ながら厳しいシーズンとなりましたが、1年でJ1昇格できるよう引き続き市も応援していきます。
また、国内最高齢男性が磐田市から誕生したことは、とても喜ばしいニュースでした。健康で長生きできることは、安心できるまちの象徴です。市民の皆さまも自分自身の健康に向き合う良いきっかけになったのではないでしょうか。
子どもたちの支援にも力を入れました。「こども若者家庭センター」や「第三の教育支援センター」を設置し、子どもたちが相談できる窓口や居場所を増やしました。これからも、子どもたちが安心して成長できるまちを目指し、支援を続けてまいります。

◇市制施行20周年への思い
新しい磐田市が誕生してから、「一体感」を育んできました。合併当時生まれた子どもたちも今では20歳となり、若い世代の中には「磐田はひとつ」というオール磐田の感覚が根付いていると感じています。
また、各地域にはそれぞれ素晴らしい歴史や伝統があります。そうした良いものをしっかり受け継ぎ、それをオール磐田という形で一つにまとめ、未来へと引き継いでいきたいと思います。合併前、そして合併後もさまざまな出来事がありました。その積み重ねがあって、今こうして20周年という節目を迎えることができました。そして次の10年に向けて、市の魅力を磨き上げさらなる一歩を踏み出したいと考えています。
直近10年では、新型コロナウイルス感染症によるパンデミックという大きな試練も経験しました。感染対策にご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。コロナ禍を乗り越える中で、社会の在り方を見直す機会にもなり、働き方の多様化やデジタル化など、新しい価値観を創造することができました。20周年を機に、改めて市民の皆さまと丁寧に対話を重ねながら、新しい未来を共に創り上げていきたいと考えています。

◇市民の皆さまへ
10年後、20年後も住み続けたいと思える「安心できるまち」を土台に、不安や課題に耳を傾け、市役所だけでなく市民の皆さまと一緒に、一人一人の個に寄り添うまち、最先端の知識を学び、新しいことにみんなでチャレンジする雰囲気を育て、人を引き寄せるまちを目指していきたいと考えています。
こうした磐田市の将来を見据えた人づくりや地域づくりを進め、地域の皆さまと共に考え、賑わいを生み出し、「人が集まる磐田市」にしていきたいと思います。
市民の皆さまには健康に留意していただき、日々の生活が笑顔と幸せに満ちたものとなりますよう心より願っています。令和7年も、皆さまにとって素晴らしい一年となりますようお祈り申し上げます。

       

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