■「平和」の大切さを次の世代に
ロシアによるウクライナ侵攻の長期化、イスラエル・パレスチナ情勢の悪化など、現在も世界各地で戦争が続き、罪もない多くの人々の尊い命、日常生活が奪われています。戦争は、国や地域を問わず、多くの人々に多大な苦しみと悲しみをもたらし、決して許されるものではありません。
磐田市は、世界平和の実現を強く希求し、平成21年4月1日に「核兵器廃絶平和都市宣言」を制定しました。この宣言を受け、平成22年度から毎年8月6日に広島市で開催される広島平和記念式典に磐田の子どもたちを派遣しています。
この派遣事業は、磐田の未来を担う子どもたちが広島で戦争の恐ろしさと平和の尊さを直接感じ、その思いを周囲に伝え、次世代へと受け継いでいくことを目的としています。
■行動したい、伝えたい
福田小学校 川野琴子
「願うだけでなく行動をしなければ平和になれない」
私はこの言葉がこの二日間で特に印象に残りました。本当にその通りだと思ったからです。
私はこれから二つのことを頑張りたいです。
一つ目は何でも行動に移して、平和に少しでも近づけることです。例えば、話し合いで解決するなど、小さなことから頑張りたいと思います。
二つ目は、今回の広島派遣で学んだことを伝えていくことです。学校には、この広島の惨状を知らない人がたくさんいます。平和の大切さを知ってもらうために、いろいろな人に伝えていきたいです。
■平和のために自分ができることを
竜洋中学校 日内地春翔
僕は二日間を通じて、かつて灰色の世界となってしまった広島を実際に見て感じることができました。
僕が初めて広島へ足を一歩踏み入れたとき、街にビルが多く、かつて灰色の世界と呼ばれたのとは正反対に、とても街が発展しているなと感じました。そして、広島の歴史について学ぶにつれて、当時の情景などを想像すると悲しい気持ちでいっぱいになりました。
時が経ち、現在はとても街が発展していたので、広島の人たちの努力や平和のための想像力などを感じることができました。
広島に行って実際に感じたこと、そして、平和のために今自分にできることを、想像力を働かせてこれから行動していきたいです。
■平和への誓いを胸に
子どもたちが「目で見て」「耳で聞いて」「手で触れて」学び、思いを巡らせた戦争や原爆の恐ろしさと平和の尊さ。2日間にわたる派遣事業の一部を紹介します。
(1)(2)(3)爆心地から約2kmにある安田女子中学高等学校を見学。平成22年度の平和記念式典で偶然お話をした生徒さんとの交流がきっかけで、平成23年度から訪問しています
(4)8月6日午前8時15分、平和記念式典で平和への誓いを胸に黙とうを捧げました
(5)平和記念公園内に常設する「平和の鐘」を鳴らしました
(6)(7)ボランティアの方の話を聞きながら公園内の慰霊碑や記念碑などを見学しました
(8)(9)平和記念資料館で被爆者や広島の惨状の写真を目の当たりにしました
(10)(11)「原爆の子の像」に折り鶴を奉納しました
(12)(13)8月15日(木)に「磐田市平和祈念式」で献花し、向陽中の菅原杏月さんが平和への想いをスピーチしました
※詳細は本紙P.6~7をご覧ください。
問合せ:総務課
【電話】0538-37-4803