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市長コラム大クスの下から 第38回

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静岡県磐田市

■「鈴木望(のぞむ)元市長を偲(しの)んで」
市長 草地博昭

6月中旬、元磐田市長の鈴木望さんの突然の訃報が届きました。
鈴木望さんは平成10年から旧磐田市長を務められ、平成17年の5市町村合併を実現し、新磐田市の誕生に貢献された最大の功労者です。広域道路などの基盤整備、指定管理者制度の導入、35人学級の実施、小学校校庭芝生化など、名実ともに新市の土台を築かれました。そして、平成21年にご自身の「権不十年(けんぷじゅうねん)」の考えのもと、旧磐田市とあわせて3期で市長を退任されました。令和4年には、地方自治功労により旭日小綬章(きょくじつしょうじゅしょう)を受章されています。
広報いわたに毎月連載されたコラムをまとめた「市長室の窓から」は、当時の市長の考えを知ることができる大切な資料です。私は今も何か悩むことや分からないことがあれば、この本を読み返して市政運営の参考にしています。また思い出すのは「市長早朝ミーティング」という市民ならアポなしで市長と会える機会を作ってくれたことです。当時20代だった私も携わっていたボランティアのことで相談に行き、笑顔で快く課題を受け止めてもらいました。
「新磐田市は、魅力的な特徴と大きな可能性を持った地域です」鈴木望さんは市長として臨んだ最後の議会でこう挨拶されました。
来年は市制施行20周年を迎えます。これまでの歩みを振り返りながら、磐田市のさらなる発展のため、さまざまな事業を推進していきます。鈴木望さんの安らかなお眠りをお祈りしますとともに、今後の挑戦を温かく見守っていただけるように背筋を伸ばして市政運営に努めてまいります。

       

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