文字サイズ

健幸 plus+ 市立総合病院からのお知らせ

32/39

静岡県磐田市

■子どもの低身長と相談のタイミングについて
小児科部長
遺伝相談室長
周産期母子医療副センター長
大髙幸之助(おおたかこうのすけ)

「お子さんが検診で低身長と言われた」「中学生なのに身長が低い」といった心配をお持ちの方はいませんか。今回は身長増加と相談のタイミングについて解説します。
まず成長には3つの時期があります。出生後から3歳程度までの乳幼児期、※二次性徴発来前の小児期、二次性徴発来後の思春期です。
乳幼児期は最も身長が伸び、最初の1年間で25cm、4歳で出生時の2倍の約100cmとなります。この時期の成長には栄養が大切です。
次の小児期は成長がやや緩やかになり、年間平均6cmの身長増加になります。この時期は成長ホルモンと甲状腺ホルモンが重要な役割を担っています。
その後女子が平均10歳、男子が11歳半になると思春期となり成長スパートを迎えます。この時期の成長には性ホルモンが大きく関係しています。二次性徴の発来時期は個人差が大きく、発来が遅めの方は小学校高学年の頃は小柄ですが、中学生から高校生で身長が伸びる傾向があります。このような場合、両親のどちらかまたは両方が同様の成長パターンであることが多いです。実際に低身長で受診される方の多くが、二次性徴の発来時期が遅いためによる低身長です。また最終身長は遺伝的影響が大きく、親が小柄であると、お子さんも小柄になることが多いです。
最後に受診のタイミングについてです。成長曲線のリンク先をお示ししますので、印刷して記録のある範囲で身長を記入し、曲線に沿った伸びがない場合や-2.0SDを下回る時は、詳しい検査が必要かどうかなど、かかりつけ医への相談をお勧めします。

※二次性徴 成長に伴い発生する男女の性的な身体の変化

◎男女別成長曲線
・男子
・女子
※二次元コードは本紙P.30をご覧ください。

       

磐田市より市民のみなさまへ大切な情報をいち早くお届けします。 広報プラス -広報いわた-

MENU