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市長コラム 大クスの下から 第43回

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静岡県磐田市

■磐田市の『花・木・虫』
市長 草地博昭

磐田市の花はツツジ、木はクスノキです。では磐田市の昆虫を皆さんご存じですか?
答えは「ベッコウトンボ」です。
ベッコウトンボは絶滅危惧種ですが、72種類が確認され「トンボの楽園」といわれる「桶ケ谷沼」に生息しています。
私が子どもの頃、磐田市は「トンボのまち」として全国にPRしていました。今でも学校給食ではトンボにちなんで名づけられた食育キャラクター「ミニやごちゃん」が登場したり、マンホールにトンボの絵が描かれていたり、至るところにトンボが使われています。この他にもトンボが後ろに下がらないで前に素早く飛ぶ姿は縁起が良いとされ「勝ち虫」として戦国武将にも好まれていました。このことからジュビロ磐田もユニフォームの柄にトンボを使用していたシーズンがありました。
現在、桶ケ谷沼では貴重な自然を守るべく、地域の皆さんや地元企業、高校生などがベッコウトンボの保護や外来種のカメ・ザリガニの捕獲など「共創」の取組みを行うほか、桶ケ谷沼ビジターセンター長「オッケーくん」が自然保護意識の啓発に活躍してくれています。さらに竜洋昆虫自然観察公園でも「こんちゅうクン」や柳澤静磨さんといった専門家が昆虫の研究や、自然や生き物の大切さを伝えるために活躍しています。
身近な自然環境や生物の多様性を守り育むことは、まちの潤いや安らぎづくりにも繋がっていると思います。引き続きさまざまな方と「共創」しながら、先人が守ってきた自然を大切にし、未来に引き継いでいきたいと考えています。

       

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