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静岡県磐田市

■骨粗鬆症(こつそしょうしょう)リエゾンチームについて
薬剤師 骨粗鬆症マネージャー 長谷 奈那子(ながたに ななこ)

磐田市立総合病院の骨粗鬆症リエゾンチームの活動についてご紹介します。リエゾンは「連絡係」と訳され、診療におけるコーディネーターの役割を意味します。
骨粗鬆症は閉経や加齢などさまざまな理由で骨が脆(もろ)くなり、骨折しやすくなる病気です。痛みなどの症状がない患者さんが多く、治療の必要性を実感しにくいため、薬の服用をやめてしまう患者さんが多くいます。
しかし、治療を続けないと骨折を繰り返してしまい、歩けなくなったりすることで、生活の中で出来ることが徐々に減ってしまう怖い病気です。特に太ももの付け根(大腿骨(だいたいこつ))の骨折は死亡率を上げるといわれており、「ただのケガ」ではすまない病気です。
厚生労働省の報告では、「介護が必要になった原因」として、骨折・転倒は、認知症、脳血管疾患に次呼吸器外科部長いで3番目に多く、骨粗鬆症予防は非常に重要な課題です。
当院の骨粗鬆症リエゾンチームは、骨折を予防し、市民の皆さんに元気な毎日を送ってもらうことを目標に2015年から活動を開始しています。全国的に見ても早くから取り組みを始めており、静岡県内だけでなく県外の医療機関からも見学に来ていただいています。
チームメンバーは、医師、看護師、薬剤師、理学療法士、管理栄養士、地域連携室職員の多職種により構成され、毎週木曜日に看護師、管理栄養士による骨粗鬆症看護外来を開設しており、運動指導、栄養指導やお薬の指導を行っています。その他にも、市民公開講座などで講演を行ったり、骨粗鬆症検診の啓発ポスターを作るなど、啓発活動にも力をいれています。
骨密度が気になる方は、まずはお近くの整形外科にご相談ください。

       

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