■キーワードは『関係人口』
市長 草地博昭
来年度、磐田市は市制20周年を迎えます。平成17年の5市町村合併の年に生まれた皆さんが二十歳を迎え、「磐田市はひとつ」という認識が浸透してきました。「共創で盛り上げる20周年」をテーマに、市民提案によるイベントや講演会も実施し、皆さんとともにお祝いし、さらに本市の発展、飛躍を目指す機会にしたいと思います。
先日、旧竜洋町時代からご縁が続く「長野県喬木村(たかぎむら)」、旧豊田町時代からご縁が続く「長野県中野市」にお伺いしました。加えて今年の夏には、旧磐田市時代に姉妹都市提携を結んだ「フィリピン共和国ダグパン市」を訪問し、歓迎を受けました。時差が1時間ということもあり、オンラインで子どもたち同士の交流が図れないか対話を始めたところです。他にも国内の友好都市では「長野県駒ヶ根市」「長野県伊那市」「岡山県玉野市」、海外の姉妹都市では「アメリカ合衆国マウンテンビュー市」があります。観光に来た「交流人口」でもなく、移住した「定住人口」でもない「関係人口」がこれからの時代のキーワードです。観光以上移住未満で継続的に多様な形で地域に関わる人は、人口が減少し、地域の担い手不足の時代に、住民同様に大切にすべき存在になるといわれています。市制20周年を機に本市のさまざまな資源を改めて見直す中で、友好都市・姉妹都市との関係をより大切にしていきたいと考えています。
本市とご縁のある地域とのつながりづくりの手始めに、ぜひ皆さんも旅行に行ったり、おいしい特産品を購入したりしてみてはいかがでしょうか。