■あなたの意思表示で、救える命があります
臓器移植とは、病気や事故などによって臓器機能が低下したために手厚い医療でしか日常生活を送れない、もしくは余命数年以内と想定される患者に対し、臓器を移植することで健康を回復させる医療です。
◇移植を受けられる人は全体の約3%
臓器移植を希望している患者(移植待機患者)は全国で約1万6千人います。そのうち臓器移植を受けられる人は1年間に約400人、年間約3%です。特に腎臓の移植を待機している方が多く、待機期間は平均約14年8カ月になります。
◇磐田市立総合病院の取り組み
磐田市立総合病院(以下:市立病院)は、臓器移植法に基づいた臓器提供施設で、県から委嘱された院内移植コーディネーターは、看護師をはじめ臨床工学技士、臨床検査技師など7人います。コーディネーターは通常業務に加え、臓器を提供したいという人(ドナー)から臓器移植を希望する人(レシピエント)に最善の方法で臓器が提供されるように橋渡しする役割を担います。また、移植医療や臓器提供意思表示の普及啓発活動にも取り組んでいます。
これらの活動の一環で、10月の臓器移植普及推進月間に合わせて、今年は市立病院正面玄関前の看板を移植医療のシンボルカラーの緑色にライトアップする予定です。
◇意思表示をしよう
臓器提供は、あなたやあなたのご家族の意思が尊重されます。しかし、臓器提供ができる段階では意思表示が困難な状況になっていることがほとんどです。そのため、臓器提供に関する自分の意思をあらかじめ表示すること、ご自身の意思をご家族と共有することが重要です。
◇意思表示の方法
(1)意思表示欄へ記入
健康保険証・運転免許証・マイナンバーカードにある臓器提供意思表示欄に記入
(2)WEB登録
「臓器提供意思登録」と検索して日本臓器移植ネットワーク登録ページにアクセス
(3)臓器提供意思表示カードへ記入
医療機関などで配布されている臓器提供意思表示カードへ記入
いずれの方法も、臓器提供への考え方が変わった場合は何度でも変更ができます。
また、特記欄に「親族優先」と記入することで、親族優先提供が可能となります。
臓器提供意思表示は、大人だけに限りません。小児の臓器移植の場合は同じくらいの体格の方からの臓器が必要になることから、小児がドナーになることがあります。
臓器を提供する意思表示は15歳以上が有効ですが、提供しないという意思表示については、年齢に関わらず有効です。なお本人からの提供しないという意思表示がなければ15歳未満でも家族が承諾することで提供可能となります。
あなたの意思表示で救える命があります。皆さんも、ご家族で臓器移植について話し合いをしてみませんか。
問合せ:病院総務課
【電話】0538-38-5000
【FAX】0538-38-5050