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健幸 plus+ 市立総合病院からのお知らせ

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静岡県磐田市

■下肢閉塞性動脈硬化症(かしへいそくせいどうみゃくこうかしょう)について
血液外科・科長 斉藤貴明(さいとうたかあき)

血管には動脈と静脈があり、動脈は組織に血液を送る管、静脈は心臓に血液を返す管です。
下肢閉塞性動脈硬化症とは、下肢の血管が動脈硬化(動脈の弾力性がなくなり、もろくなった状態)によって狭くなったり閉塞したりして、血流が低下する病気です。60歳以上の男性に多く、糖尿病・高血圧・脂質異常症・喫煙などの原因を抱えた人に合併しやすいと言われています。
症状は「歩くと足がしびれたり、ふくらはぎが痛くなったりする」、「足がいつも冷たく感じる」といった初期症状から始まり、悪化すれば「足や指の傷が治りにくい」、「指が黒色に変化し常に痛い(壊死(えし)・安静時痛(あんせいじつう)」といったものまで症状が進みます。
治療は、初期であれば内服治療や運動療法から開始し、喫煙があれば禁煙指導を行います。症状が進行し、壊死や安静時痛が認められれば、血管の狭くなった部分にカテーテルを用いて風船で広げたり、ステントという金属の筒を入れる手術やバイパス手術を行ったりすることがあります。
これらの他、最近では血管新生療法なども考慮されることもあります。最も大切なのは「禁煙」と言われており、他に足を清潔に保つことも重要です。「爪の変形」や「水虫」、「外反母趾(がいはんぼし)による靴ずれ」といった足のトラブルを防ぐ必要もあります。
これらに該当し心配な方は、一度かかりつけ医やお近くの病院で相談してみてはいかがでしょうか。

       

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