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■「次世代の磐田を支える産業の種を見つける」
市長 草地博昭
昨年8月、本市は東京都内に「いわた首都圏連携コーディネーター」を配置しました。この目的は、本市および市内企業と首都圏にある企業や人材とのマッチングを図ることにより、次世代の磐田を支える産業の種を見つけること、そして市の諸課題を解決するために民間のアイデアや技術をご提案いただくことです。
市では、平成22年から「がんばる企業応援団」という仕組みを作り、市職員が2人1組になって、年2回、市内約180社を訪問し、市内企業の経営や雇用の状況把握に努めてきました。経営者の方々からは、コロナ禍による影響や電気料金の高騰、円安、人材不足など、さまざまな状況・変化の報告をいただき、そうした情報も参考にしながら、市内産業の課題解決を目指して支援制度を設けたり、産業振興フェアなどを通じた企業同士のマッチングを進めたりしてきました。今後はさらに「首都圏連携コーディネーター」を活用して、新しい情報を収集し、特にデジタル系企業や環境分野などの先端技術・情報に接する中で、新たな産業の種を見つけ出し、首都圏と本市や市内企業を結びつけていきます。
人が集まるまちには、雇用の安定や魅力的な職場も必要な要素です。市が新たな情報を提供し続け、安定した雇用や経営を守っていくこと、そして新たな産業を創造していくこと、これらを両輪として産業を育て、次世代を担う若者たちにとっても魅力ある雇用の場を創出していきます。