このコーナーでは、皆(みな)さんから寄(よ)せられたムシに関(かん)する素朴(そぼく)な質問(しつもん)にこんちゅうクンがお答(こた)えします。
Q.バッタの幼虫(ようちゅう)はどこから出(で)てくるの?
A.地面(じめん)の下(した)の卵(たまご)からうまれてきます。
5月頃(がつごろ)になると、草(くさ)むらで小(ちい)さなバッタの幼虫が見(み)られるよ。身近(みぢか)でよく見られるのは、きっとショウリョウバッタ、コバネイナゴ、オンブバッタあたりだと思(おも)う。いきなり現(あらわ)れるこの幼虫たちは、いったいどこから出てきたと思う?答えは「土(つち)の中(なか)」。去年(きょねん)の秋(あき)頃、バッタが土の中に卵を産(う)み、その卵が冬(ふゆ)を越(こ)して、今(いま)頃になって、ようやくバッタの幼虫が孵化(ふか)してきたんだよ。
バッタはおしりの先(さき)を地面(じめん)にさしこみ、卵を産む。卵は「卵(らん)のう」というかたまりの中にいくつもまとめて産みつけられるんだ。カマキリの卵も似(に)たような形(かたち)だけど、カマキリは枝(えだ)の先などに産んで冬に見つけることできるよね。一方(いっぽう)、バッタは地面の下に産むので卵を見ることはめったにないんだよね。バッタを飼育(しいく)する時(とき)にはケースに土を敷(し)いたり、土の入(はい)ったケースを中に置(お)いたりすると産卵(さんらん)する様子(ようす)が見られるかもしれないよ。
きっとあなたの近(ちか)くの草むらの地面の下にもバッタの卵が産み付(つ)けられていて、そろそろ孵化した小さなバッタたちが出てきてるはず。ぜひ探(さが)してみてね。
■〔イベント〕開園25周年記念 りゅうこん きかくてん展
りゅうこんは6月2日で開園25周年。四半世紀の歴史的記念日に開幕するりゅうこんの歴史を振り返る企画展です。
りゅうこんで開催されたこれまでの企画展が再集結します!あなたの好きがきっとある!
日時:6月2日(金)から7月9日(日)まで施設
問合せ:竜洋昆虫自然観察公園
【電話】0538-66-9900
◎開催予定のイベントは変更・中止になる場合があります。最新の開催情報については各主催者へお問い合わせください。