■「地域とのつながり」が経済・社会・環境を持続可能に
◇地域の支えが子どもたちの成長に、そしてSDGsに
四季の風保育園　園長　仲村　哲(なかむら　さとし)

自然に囲まれた当園では、園周辺で野菜栽培や、ヤギ、ヒツジ、ニワトリ、ポニーなどを飼育しています。
これらの管理には、畑を耕したり、小屋や柵を作ったり、飼料が必要だったりと、手間や費用がかかります。
通常であれば、小さな園でこれらを管理することは人手も資金も足りませんが、これらを可能にしているのが地域とのつながりです。
ご近所の農家さんが自分の畑を耕すついでに園の畑を耕して畝(うね)を作ってくれたり、地域の事業者さんが小屋や柵を作る資材として廃材を譲ってくれたり、刈り取った草や藁(わら)を飼料や寝床用に分けてくれたりしてくれるんです。園でも収穫した作物をご近所におすそ分けしたり、地域の子どもたちと動物が触れ合う機会を設けたりしています。
園では、自園で採れた野菜を給食で提供したり、生ごみを肥料として畑で利用したりして、SDGsに取り組んでいますが、地域とのつながりも、持続可能な経済・社会・環境づくりに役立っていると思います。