予算とは、1年間の収入と支出をあらかじめ見積もることです。4月から始まる新年度を前に市議会で議決し決められています。年度内に行われる事業は、この予算に沿って執行されていきます。直面するさまざまな変化にしなやかに対応し、「安心できるまち・人が集まる磐田市」を目指す本年度の予算を、主な事業とともに紹介します。
■令和5年度予算基本目標
安心できるまち・人が集まる磐田市
■予算規模の概要
一般会計は、災害復旧費を含めた防災・減災対策費の増額、海岸堤防の整備や向陽学府小中一体校の整備推進に加え、物価高騰に伴う光熱水費等の増により、増額となりました。
特別会計は、被保険者数の減などに伴う給付費の減少による国民健康保険事業特別会計の減により、減額となりました。
企業会計は、大島排水ポンプ場建設工事費や汚水管渠(かんきょ)新設工事費など、下水道事業会計の減により、減額となりました。
◇一般会計の構成比率
※四捨五入による端数処理のため、各区分の数値を合計した場合、合計数値と一致しない場合があります
■政策推進の5つの柱
◇子どもたちの安心
今を生きる子どもたちや将来生まれてくる子どもたちのために、子育て家庭を支え、今悩みを抱える子どもや大人たちが、より良く暮らせるまちづくりを進めます。
また、歴史や文化、スポーツなどの地域資源や、ICTを利用した最先端の教育により、令和をしなやかに生きることができる、たくましい若者に育てます。
◇暮らしと健康の安心
誰もが安心して医療や介護を受けられるよう、これからを見据えた医療提供体制の整備や地域医療にインフラづくり、地域包括ケアシステムを推進します。
また、障がい者の自立を促進し、「互いに思いやりを持てる、誰一人取り残さないやさしいまち」を目指します。
◇未来と仕事の安心
地域産業の活性化、雇用創出のため、企業の新たな取組みや事業継続を支え、関係機関との連携や創業・起業への支援を推進します。
◇まちづくりと防災への安心
市民の生命と財産を守るため、磐田市国土強靭化地域計画に基づいた防災・減災対策を進め、災害に強いまちづくりに取り組みます。
また、地球温暖化防止のためのカーボンニュートラルの推進や、将来の負担を抑える公共施設・インフラの整備および維持管理を進めます。
◇安心できる市役所づくり
若者や子どもたち、世代や性別を越えた多様な対話を進め、なんでも相談できる「安心できる市役所」を目指します。
民間企業との連携や専門人材の活用を進めるとともに、地域の資源を磨き、価値を高め、魅力ある地域づくりを推進します。
■重点的に取り組む2つのポイント
磐田市の「未来を守る」「未来を創る」ことにつながるよう、市民が安心して暮らせるまち、市外や県外から人が集まる磐田市にするために、予算のテーマを「未来への責任予算」とし、令和5年度において重点的に取り組むものとして、次の2つのポイントを据えています。
◇誰もが安心できる子育て
子どもたちをど真ん中において、出会いから子育てまで、それぞれのライフステージに合わせ切れ目のない支援を行うことで、誰一人取り残さない子育てサポート体制を整え、豊かな未来が描ける環境づくりを進めていきます。
◇防災・減災対策
台風15号で被災した地域の1日も早い復旧に向けて事業を進めていくとともに、次の災害発生時に迅速な対応ができるように新たなシステム構築と、災害に強いインフラ整備を進め、市民の安全と安心を守る対策を強化します。