■心身のウェルビーイングを求めて
静岡産業大学 スポーツ科学部長
髙橋 和子(たかはし かずこ)
コロナ禍での生活が心身に与えた影響は、特に若年層や高齢者には著しいものでした。疲弊(ひへい)感や睡眠障害、運動の減少による体力低下、食生活の悪化、コミュニケーション不足などです。そんな中、運動習慣が身についている方々は、体力を維持し快復する術を持っていました。やらされるのではなく、自身の「からだの主人公」として、運動を楽しんでいる方々です。コロナの位置付けが5類に移行した今こそ、免疫力を高める運動や食生活、他者との交流を大事にしたいものです。
西部地区企業のトップの方々にお話を伺う機会が多くありますが、この頃、皆さんは口をそろえて「ウェルビーイング」を唱えます。ウェルビーイング(well-being)とは、肉体的、精神的、社会的に満たされて、それを持続している状態を指します。企業の在り方や個人のワークライフバランスが見直される中、働く一人一人の心身の良い状態が創造性や自主性を発揮できる源になり、それが会社経営にも反映するのだと思います。
静岡産業大学(磐田キャンパス)でも「スポーツ」を通してウェルビーイングを支援する取り組みが行われています。今年度の新企画として、10月から「ヨガ教室」、11月26日に「シン・スポーツフェスティバル2023inいわた」、12月9日に「静岡産業大学ダンスの夕べ」を磐田市民文化会館「かたりあ」で無料開催します。その他にもさまざまな企画を用意していますので、ぜひご参加ください。