■村上勇夫(むらかみいさお)さん
1940年生まれ。2003年、森下自治会の副自治会長を務め、翌年に森下自治会長、2005年井通地区長、2012年に豊田支部長、2017年に自治会連合会長に就任。
自治会連合会長を6年務め、2023年に退任。20年にわたり、安心安全なまちづくりに尽力された。長年の自治会活動を評され、2023年10月に全国自治会連合会表彰を受賞。
現在は「子ども見守りボランティア活動団体」の一員として、子どもたちの安全な登下校の見守りをしています。見守り活動の際に通学路のゴミ拾いをするなど、地域のために、今なお活動しています。
◇自治会活動を始めたきっかけ
会社員時代は20年以上単身赴任で、ずっと関東圏で仕事をしていました。定年退職を機に磐田市に戻り、地域のために何か役に立ちたいと考え、かねてより関心のあった防犯と防災の勉強を始めました。2年ほど講習を受け、学んできたことを地域活動に生かしたいと思い、森下自治会(旧豊田町)の副自治会長をお引き受けすることにしました。
◇印象に残っていること
井通地区長になった平成17年に磐田市が市町村合併し、旧町村に地区自治会と地区社会福祉協議会を発足させることになりました。元々、旧町村には地区自治会という概念はなく、地区社会福祉協議会もなかったので、全てゼロからのスタートで、全く分からず大変でした。しかし、地域の方や市職員の方の協力で立ち上げることができ、現在も活発に活動が続いています。
◇これからの自治会活動
平成18年に井通地区で「子ども見守りボランティア活動団体」を発足しました。現在も約50名の地域の方が参加して、毎日子どもたちの登下校の見守りをしています。こういったボランティア活動は、市内の各地域で行われていますが、地域の方の理解や協力がなくてはできない活動です。自治会連合会長の時には、自治会役員の負担軽減や活動の整理をして、各地域が柔軟に地域課題に対応できるように務めました。これからの自治会活動は、地域ごとの考えで、自由に活動ができるような体制になればと思っています。
◇長く続けられた理由
防犯や防災の活動に関心があったこともそうですが、長く磐田を離れていた分、地域に何かしたいという思いが強く、地域の活動は何でもやりたいと思いました。実際にやってみて、本当にやりがいがありました。大変そうだと言われたりもしましたが、辞めたいと思ったことは、一度もありませんでした。
◇現在の活動
毎日、子ども見守りボランティア活動団体で登下校の見守りをしています。子どもたちが、いつも元気にあいさつをしてくれて、私も元気をもらっています。子どもたちが安全に登下校する姿を見守ることが、私の励みになっています。