第16回
■市民の暮らしにうるおいをもたらす場所へ かたりあオープン
7月30日、磐田市民文化会館「かたりあ」が開館し、市民の皆さんやご尽力くださった多くの方々約1000人をお迎えし、記念式典を行いました。式典プロデューサーに静岡県文化協会副会長の佐藤典子さんを迎え、磐田こどもミュージカルの面々による群読や、作曲者山下康介さんの指揮による市歌「ふるさといわた」斉唱などで盛大にお祝いをすることができました。私も、感謝の思いを込め、「酒井の太鼓(※)」を受け継ぐ磐田北小学校太鼓部の皆さんとともに幕開けの一番太鼓を叩かせていただきました。
開館記念公演として、野村萬斎さん、野村祐基さんによる「祝演狂言会」を開催し、観覧者からは磐田の地で本物の伝統芸能に親しめたことへの喜びの声が届いています。この「かたりあ」が、一流の芸術や多様な文化を身近に体感でき、日常では感じることのできない「特別なものに出合える場所」になるよう、劇団四季や静岡県舞台芸術センターSPACによる舞台など多彩なイベントを企画しています。
これを機に、この地域にぜひ足を運んでいただき、「かたりあ」をはじめ、「アミューズ豊田」「にこっと」「新造形創造館」「香りの博物館」など、暮らしにうるおいをもたらす、磐田の「文化ゾーン」として育てていきましょう!
※その昔、徳川家康が三方原の戦いに敗れて、浜松城へ逃げ帰ってきた後、追手を追い払うため、大きなかがり火を焚き、城の中を守っていた酒井左衛門尉忠次が、太鼓を高々と打ち鳴らし始めました。驚いた武田方は「きっと何かあるにちがいない」と逃げ帰り、城を守ることができたという物語があります。そのとき、敵を退散させた太鼓が「酒井の太鼓」と呼ばれています。
市長 草地博昭