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きらりいわた人スペシャル 俳優 深川麻衣(1)

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静岡県磐田市

――まずは、「ようこそ磐田市へ」ではなく、「お帰りなさい」ですね。磐田市に帰って来られて、第一印象はどうですか?

磐田市に着いて、磐田駅に降り立ったときの雰囲気や空気の香りがとても懐かしく感じて「帰って来た!」と実感しました。
実家の周りは夜になるとカエルが結構大きい声で鳴いているんですけど、全くうるさく感じなくて、むしろ落ち着きますね。あと、夏の田んぼの青々している景色や香りがとても好きなんです。
他にも、電車の中で学生の子たちが遠州弁で会話しているのが聞こえてきたりすると「磐田に帰って来たなあ」という気持ちになりますね。

――では少し、今の深川さんについて、お聞きしたいと思います。過去には、2013年1月に広報いわたの「きらり磐田人」で深川さんをご紹介させていただきました。
その際には「乃木坂46」の深川麻衣さんでしたが、2016年にグループを卒業され、現在は俳優の深川さんになりました。
立場や環境が変わって、心境などの変化もありますか?

色々な面で変化が大きいですね。グループにいるときはグループのことを知ってもらいたい、グループを通して自分のことを知ってもらいたいという気持ちでした。でも、グループを卒業して個人の活動になると、グループの看板を外した「深川麻衣」のことを知ってもらいたい、覚えてもらいたいという気持ちになりました。
あと、お芝居は普段の生活で体験したことや感じたことも繋がってくるので、「自分がどう感じるのか」とか「何が好きで何が嫌いか」という自分自身を知ることがすごく大切なんだということに気付きました。

――俳優というお仕事は、ご自分にとって、どのようなものでしょうか?また、どのように向き合っていますか?

すごく奥深いお仕事だなと思います。昔から「つくる」ということにとても興味があって、グループにいたときも映像のお仕事がすごく好きだったんです。クリエイターさんたちとお仕事をするときに、まず企画書があって、絵コンテがあって、映像になったら編集があって、いろいろな段階を経て作品が完成されていく過程がとても好きでした。
今も「つくる」ということが変わらず大好きなんですけど、お芝居は正解がないお仕事なので、少し苦しいと感じることもあります。1本の映画を見ても、それを面白いと感じる人もいれば、悲しいと感じる人もいるかもしれないですよね。見る人もそれぞれ自由な見方がありますし、作っていく側もいろいろな答えがあって、何が正解なんだろうと考え始めると悩むこともあります。
だけど、答えがないからこそ楽しくて、知りたいという気持ちが生まれるし、ずっと続けられるお仕事だなって思います。
撮影して、皆さんに届くまでの時間はすごく不安な気持ちになるんですけど、作品を見てくださった方から感想をいただけたときはすごく嬉しくて、その嬉しさも続けていける理由の一つかなと思いますね。

――俳優として活躍し続けることは本当に大変なことだと思います。頑張り続けるため、活躍し続けるために意識していることはありますか?

今までいろいろな作品で、本当に魅力的な共演者の方々と出会う機会に恵まれて。年齢関係なく、素晴らしい内面を持っている尊敬できる方が周りにたくさんいるので、最初の頃は自分と比べてしまい、自分にはないものに目が行きがちだったんです。
でも、人と比べてもしょうがない、人と比較するのではなくて、自分と向き合って対話した方がいいんだなと感じるようになりました。ないものねだりではなくて、自分にあるものに目を向けて、「この人になろう」ではなくて、「自分の良いところを見せよう」と思うようにスイッチを切り替えてからすごく気持ちが楽になりました。

――ストレスや疲れを感じたとき、深川さんの気分転換やリフレッシュ方法があったら教えてください。

友達とたわいない話をしているだけでもストレス解消になるんですけど、一番は食事ですね。おいしいご飯を食べるとすごくリラックスできます。
撮影中はあまり自由な時間がないので、おいしいお弁当とかご飯とか、食事の時間って大きな楽しみのひとつなんですよね。差し入れでいただいた甘いものとか。それが撮影の合間の息抜きになっていますね。
最近は「せいろ蒸し」のおいしさを再確認しました。蒸すと籠の木の香りがお肉とか野菜にほんのり付いて、それにちょっとポン酢をつけるだけでとってもおいしいんですよ。
あと、夏は特に梅が好きですね。小さいころからおばあちゃんが漬けた梅干しをが大好きでよく食べさせてもらっていました。他にも、梅ジュースとか、梅を刻んでお肉と煮ると、さっぱりしていておいしいです。

       

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