■夏バテに負けないために
栄養管理室 室長
宮田美保子(みやたみほこ)

◇ビタミンB1足りていますか?
暑さで食欲が低下し、冷たいめん類やおにぎりのみで食事を簡単にすませてしまうことはありませんか?このような食事を続けていると、肉や魚、野菜が十分に摂取できず、ビタミン類も不足してしまいます。
ビタミンB1は、ご飯などの糖質をエネルギーに変えるサポートをし、乳酸などの疲労物質の処理にも役立ってくれます。疲労回復には欠かせない栄養素で玄米や大豆・うなぎ・豚肉などに多く含まれます。また、にんにくやねぎに含まれるアリシンという刺激的な香気成分を摂取することでビタミンB1吸収率もアップしますので一緒に摂り入れたい食材です。
柑橘類やお酢などに含まれるクエン酸は、筋肉中の疲労物質である乳酸を分解し回復を早める働きがあります。そのため夏になるとさっぱりとしたマリネなどをいただくのは、理にかなっています。

◇水分補給は1日コップ5～6杯を目安に
熱い夏は、体内の水分が不足することにより頭痛やだるさが出る場合もあります。適正な量の水分を摂るように心掛けましょう。しかし、冷たい水を一度に飲むと胃に負担がかかり、食欲不振や消化不良になることがありますので注意が必要です。常温の水を少しずつ飲むようにしましょう。
夏を元気に乗り切るためにも、しっかりと食べ、きちんと水分を補給することが大切です。