■大クスの下から
市長 草地 博昭
◇プロスポーツチームがあることの誇り
今年も5月14日に、ジュビロ磐田ホームゲーム小学生一斉観戦事業を行うことができました。コロナ禍により、小学5・6年生約3,100人が参加できたのは、3年ぶりとなります。当日は、子どもたちの拍手、そしてみんなで回すタオルマフラーのエネルギーで、FC東京を相手に2-1で勝利、スタジアムは歓喜に包まれました。
この事業は11年前にスタートしましたが、それ以前は「磐田市出身」であっても、ヤマハスタジアムに足を運んだことがない子どもたちがたくさんいて「身近な存在という実感がない」との声を耳にしていました。つまり、プロサッカーチームがあるにもかかわらず、磐田市出身であることの誇りにつながっていないという、なんとももったいない状態でした。しかし、この事業が始まった当時の子どもたちは、今では22歳となり、ジュビロ磐田への思いを胸に、それぞれの世界へ羽ばたいていってくれています。
加えて、今年からラグビー新リーグが始まり「静岡ブルーレヴズ」も磐田市に本拠地を置くチームとして活躍しています。「スポーツのまち」としてさらに勢いを増す本市において、まずはプロスポーツチームがあることを誇りに思える仕掛けづくりに力を注いでいきたいと思います。また、それ以外の教育や暮らしの環境もしっかりと整備していくことで、子どもたちが、磐田市で成長できてよかったと「誇れる気持ち」すなわち「シビックプライド」を高められる環境を作っていきたいと思います。