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市長コラム

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静岡県磐田市

■大クスの下から
市長 草地 博昭

◇磐田市とお茶

「夏も近づく八十八夜」。心地よいリズムの曲に合わせて、この時季になるとついつい口ずさんでしまうのがこの「茶摘」の歌です。「いわた茶」は、渋みとうまみが調和(ちょうわ)した味わい深さで、さわやかな香りが特長です。また一番茶を使用した「いわた茶缶」は手にも取りやすく、その味も好評をいただいています。
いわた茶は明治初期、幕臣たちが東京から静岡へ移り住み、その中で日本造船の父と呼ばれる赤松則良(あかまつのりよし)らが磐田原での茶園開拓に目をつけたところから始まり、100年以上続く産業となりました。
急須でお茶をいれる文化が減りつつあると言われていますが、コロナ禍においてお茶の効用が見直されるなど、その良さが再評価されています。
八十八夜は末広がりであることから夏支度を始める吉日とされているように、季節は春を越え、夏へと移っていきます。それに合わせて、磐田の空の青を背景にしたお茶畑も、新緑から青葉へ、そして濃い緑色へと変化していきます。季節と共に移り行く磐田の自慢の風景に想いを馳せながら、急須で「いわた茶」をいれホッと一息つく贅沢(ぜいたく)なひと時を、次世代に守りつなげていきたいものです。

       

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