【命の大切さや平和の尊さを次世代へつなぐ象徴「磐田平和の灯(ともしび)」】
終戦から76年が経過し、市民の多くが「戦争を知らない世代」となっています。地域や世代を超えて一人ひとりが命の大切さや平和の尊さを考え、想いを次世代につないでいくための象徴として平和のモニュメントを制作しました。
●モニュメントについて
磐田市新造形創造館の吹きガラス専任講師・作家の3人がデザイン案を作成し、市内小学6年生や関係者などの意見を参考にして、熊倉愛(くまくらあい)さんのデザインに決定しました。
白色と黒色が折り重なったガラス製。白色には「平和を願う人々の気持ち」を、黒色には「戦争という悲しい過去を忘れない気持ち」が表現されています。
広島市の平和記念公園にある「平和の灯」の火を市が譲り受け、その灯を制作過程で使用し、平和の想いを込めた市独自のモニュメントです。
なお、磐田平和の灯は、本庁舎1階市民ホールで6月30日(木)まで展示後、中央図書館など各地区を巡回する予定です。
●制作者の想い
熊倉(くまくら) 愛(あい)さん
新造形創造館
吹きガラス専任講師・作家
平和とは、平和を願う人々の気持ちと戦争という悲しい過去を忘れない気持ちの積み重ねによって保たれていると思います。
作品は、吹きガラスの性質を利用して何層にも重ね合わせた炎の形とし、色は赤などではなく、白(平和を願う人々の気持ち)と黒(戦争の悲しい過去)にすることによって、見た人が一瞬でもなぜだろうと立ち止まって、平和と戦争を考えるきっかけになるよう制作しました。
●モニュメント完成まで
▽8月
市内小学6年生へモニュメントデザイン案(3案)について、アンケートなどを実施しデザインを決定
▽11月
広島平和記念公園で平和の灯を譲り受ける
▽11月
灯を参加者で繋いだ後、制作用の炉(ろ)へ火入れ
▽3月
モニュメント完成
▽3月
モニュメントの除幕式
●除幕式参加者の平和への想い
※中学校名は参加当時
○平和とはみんな笑顔で何不自由なく毎日を過ごせることだと思います。生きていることに感謝して一日一日を大切に過ごしていくことが平和につながっていくと思いました。
小池 枝穂理(しほり)(磐田第一中)
○戦争について知るきっかけとなる貴重な経験になりました。戦争は誰も幸せにすることはできません。同じ過ちを繰り返さないよう多くの人々に知らせていきたいです。
多田 杏羽(あずは)(向陽中)
○今は戦争を知らない人がほとんどなので、平和の尊さを伝えていくことが大切だと感じました。幅広い世代の方が「磐田平和の灯」を見て平和について考えるといいなと思います。
安渡 京杜(けいと)(神明中)
○平和な世の中にしていくには、お互いを尊重し、多様性を認め合える社会にすることが大切と思います。自分自身でできることを考え、平和につながる行動や工夫をしていきたいです。
梅村 悠乃(はるの)(南部中)
○この式に参加し、平和は当たり前のことではなく一人一人の努力で守っているものだと思いました。自分も小さなことでも良いから、平和を保つことができるよう頑張ろうと思います。
蒔田 舜介(しゅんすけ)(福田中)
○日本は平和な国だからこそ平和とは何かを考え、人類の平和実現に向けて進んでいくべきだと思います。平和という幸せを広げていくこと、平和を願う想いを大切にしていきたいです。
大原 孝太(こうた)(竜洋中)
○当たり前のように平和な日常を暮らしていますが、式を通じ、平和は尊いことだと思いました。戦争や新型コロナで困っている国が少しでも減り、平和な世界に近づいてほしいです。
飯田 光里(ひかり)(豊田中)
○戦争を知る人たちが少なくなり、今一度、戦争について考えなければと思います。尊い人たちの犠牲をなかったことにせず、今の「普通」のありがたさを皆にも実感してほしいです。
豊里 葉乃(はの)(豊田南中)
問合せ:総務課(本庁舎3階)
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