■磐田の文化を継承するために
○老朽化などにより、建て替えを決断
今之浦に建設された旧市民文化会館は、昭和54年に建設から約40年が経過していました。長年にわたり本市の文化芸術の振興に大きく貢献し、多くの人から愛されてきました。
しかし、施設の老朽化やバリアフリーへの未対応などの課題から、移設による建て替えを決断するに至りました。
○県西部を代表する文化ホールであり続けるために
近年、財政面や運営面などから閉館や規模縮小による建て替えが全国的に見られます。しかし、本市ではこれまでと同様に、大規模なコンサートや演劇など、さまざまな文化活動に対応可能な1508席のホールとしながら、ゆとりある座席としました。
○感じてほしい、音の広がりと残響
扇型に開いたステージから客席へ連続性のある多面体形状は、音を拡散させながら豊かな音の広がりとクラシック音楽などにふさわしい残響を生み出します。
○ホールの顔、緞帳(どんちょう)
舞台と客席を仕切る緞帳。しかし緞帳は、開演までの間や幕間(まくあい)など、観客の目に長く触れるため印象に残りやすく、会館の「第2の顔」としての役割も担っています。
本館の緞帳は、美しい海の青、豊かな自然の緑、人々の情熱の赤など、本市の市章色をメインに使い、その上に翼をイメージしたラインを重ねることで、新しい時代へ向かっていく羽ばたきを表現しています。また、ラインの重なり合いは、人々の交流を表現しています。
この緞帳の製作には、個人や法人、募金箱で集まった1560万7682円の寄付金の一部が充てられています。たくさんのご支援ありがとうございました。
○協力してくれるホールサポーター
文化に携わる人の思い、思いやりを継承できるのは人です。これまでの会館で培ったきた運営手腕、おもてなしの心を継承していくためにホールサポーターもたくさん集まってくれました。
▼磐田市文化会館建設検討委員会会長を務めていただいた
浅羽(あさば) 浩(ひろし) さん
「かたりあ」の主な魅力は、約1500席のホールがあることで、首都圏などで行われている本物の舞台芸術を磐田市でも鑑賞できることです。この「本物の文化芸術に身近に触れていただくこと」が会館の在り方を一緒に検討した委員の皆さんの一番の思いでした。この規模の会館は県西部で最大級であり、ゆとりある座席、広いリハーサル室、多様な利用が可能な創造活動室など、全てが利用する人のことを考えた施設です。これらの施設で鑑賞したこと、創造したことが市民の皆さんの豊かな生活や磐田市の文化の発展に繋がっていくものと考えています。
この会館が子どもから大人まで、また市内外の方々に広く親しまれ、末永く愛され続け、そして愛称にもあるように感動体験を語り合うことができる新しい文化芸術の拠点になることを期待しています。
問合せ:文化振興課
【電話】0538-37-8550
【FAX】0538-37-5056
【開館記念式典参加者募集】
日時:7月30日(土)
・開場 午前10時30分
・開演 11時
場所:磐田市民文化会館
(上新屋678番地1)
対象:市内在住の小学生以上の方
定員:250人程度
※応募者多数の場合は抽選
参加費:無料(全席指定)
※未就学児のご同伴・ご入場はご遠慮ください
応募方法:6月1日(水)〜15日(水)(はがきの場合は15日(水)必着)までに次のいずれかの方法でご応募ください
○往復はがき
参加希望者(2名まで)の氏名(ふりがな)、応募者の郵便番号、住所、電話番号を記入
※車椅子での参加を希望される方は「内、車椅子○席希望」と記入
○電子申請
市ホームページまたは下記2次元コードから「開館記念式典申込フォーム」で申し込む
※2次元コードは本紙6ページをご覧ください
その他:7月上旬ごろまでに参加の可否をお知らせします。座席の番号の指定はできません
問合せ:文化振興課
【電話】0538-37-8550
【FAX】0538-37-5056