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■大クスの下から
市長 草地 博昭
◇「安心」をど真ん中に
昭和から平成の時代は、人々が経済的な豊かさを追い求め、それが幸せの基準にもなっていました。しかし、平成の終わりから令和の現在では、人々の価値観が多様化し、経済的な豊かさだけでは必ずしも幸福感につながらない、心の豊かさも人の幸せにとって大きな基準だと考える方が増えているように感じます。
現在のように、デジタル化の急速な進展や長引くコロナ禍、さらには紛争など、社会状況が日々目まぐるしく変化する時代においては、「日本資本主義の父」と称された渋沢栄一の「論語と算盤(そろばん)」でも言われているように、心と経済、その両方の豊かさが実現したとき、初めて人は幸福を感じることができるのではないかと思います。
だからこそ私は、心の豊かさも大切にする行政を目指し、市民の心に寄り添う「安心」に重きを置いて、政策を考えてきました。
「安心」とは、心が安らかになることです。そのためには、行政、地域、学校、企業など各種団体、そして市民が互いに信頼し合う関係が必要です。この「安心」というキーワードが市民の皆さんの心に届き、そして実感していただけるように、各種相談窓口の充実や子ども・高齢者の支援体制の拡充、防潮堤の整備促進などを進めていきます。
令和4年度からの「安心できる磐田市」にどうぞご期待ください。