【安心の土づくり・未来への種まき予算】
予算とは、1年間の収入と支出をあらかじめ見積もることです。4月から始まる新年度を前に市議会で議決し決められています。年度内に行われる事業は、この予算に沿って執行されていきます。第2次磐田市総合計画後期基本計画を踏まえ「安心できるまち・人が集まる磐田市」を目指す本年度の予算を、主な事業とともに紹介します。
■令和4年度予算基本目標
安心できるまち・人が集まる磐田市
■予算規模の概要
一般会計は、磐田市民文化会館などの大型事業の完了により、総額は減額となりましたが、海岸堤防の整備や公共施設の修繕など、重点的に取り組むものには積極的に予算配分しています。
特別会計は、高齢者人口の増加などによる介護保険事業や後期高齢者医療事業の増により、増額となりました。
企業会計は、大島排水ポンプ場建設工事費や汚水管渠(かんきょ)新設工事費など、下水道事業会計の増により、増額となりました。
■一般会計の構成比率
■政策推進のための5つの柱
令和4年度は第2次磐田市総合計画後期基本計画がスタートすることから、計画との連動性を意識し、政策推進の柱として5つの安心を掲げています。
▽子どもたちの安心
子どもたちをど真ん中に据えた事業を推進し、親も子どもも未来が描ける環境づくり、たくましい若者の育成に取り組みます。
▽暮らしと健康の安心
年齢を重ねても、障がいがあっても、安心して暮らし続けられるよう、セーフティネット作りを進めます。
▽まちづくりと防災への安心
将来に希望が持てるまちにしていくため、インフラ整備と維持管理による防災・減災対策や地球温暖化防止の取り組みを進めます。
▽未来と仕事の安心
10年後に向けた価値創造として、新産業の創出、創業支援の推進とともに、価値ある素材を活用して市の魅力を高めます。
▽安心できる市役所づくり
市役所を何でも相談できる場所へと転換し、開かれた市政を推進します。
■重点的に取り組む3つのポイント
磐田市の「未来を守る」「未来を創る」ことにつながるよう、市民が安心して暮らせるまち、市外や県外から人が集まる磐田市にするために、令和4年度において重点的に取り組むものとして、次の3つのポイントを据えています。
〔POINT01〕新たな視点・民間活力の導入
市と民間企業が連携し行政課題の解決や市民サービスの向上につなげる公民連携デスクの設置や、大学と連携し行政課題の研究などを推進する官学連携推進事業の実施、DXを推進するためのデジタル専門人材の活用など、市政に新たな風を取り入れます。
〔POINT02〕学びの機会の創出「磐田ここからラボ」
市民向け講演会を充実させることや、市内公立小中学校では子どもたちの未来への夢や可能性を広げていくための礎となる活動を実施します。また、社員の学びを応援する中小企業などを支援します。
多様な学びにより市民・事業者・行政・学校など、幅広い主体が垣根を越えてつながり、共に新たな価値を作り出すことを目指しています。
〔POINT03〕公共施設、インフラの維持管理「先手先手の対応」
公共施設等総合管理計画に基づき、老朽化対策を計画的かつ効率的に推進することで、持続可能な公共施設マネジメントを目指します。
市役所本庁舎や体育施設、公園施設や橋梁(きょうりょう)の長寿命化をはじめ、小中学校施設の改修、上水道の管路更新、下水道施設の耐震化などを積極的に進めていきます。