■大クスの下から
市長 草地 博昭
◇真夜中の同報無線
1月16日午前0時15分、市民の皆さまが寝静まっている時間に、けたたましいサイレンが鳴り響きました。そして「津波警報・注意報・予報、ただちに避難してください」といういわたホッとラインに多くの方が驚かれたと思います。これはトンガ沖で起きた海底火山の噴火により、本市に津波注意報が発令されたためです。
その後も午前1時に同報無線によるサイレンや放送、いわたホッとラインが配信され、「眠れなかった」「なぜサイレンを鳴らすのか」というご意見をいただきました。そして「どうしたら良いか分からなかった」というご意見もいただきました。
津波注意報が発令された場合、市では同報無線による注意喚起の放送を行います。最初のサイレンは、気象庁が「津波注意報を発表」すると「自動で同報無線やいわたホッとラインが作動」という仕組みになっています。
今の私たちには、東日本大震災の記憶が脳裏に焼き付き、「津波」という言葉に敏感に反応するいい意味での「癖」がついています。今回の津波注意報は、結果的には大きな被害は出ませんでした。しかし、津波に限らず、気象情報や避難情報が発令されれば、真夜中でも、空振りでも、後からお叱りを受けても、必ずサイレンなどで皆さまへ周知を図ります。
3月11日は磐田市自治会連合会が定めた「家庭防災の日」でしたが、ご家族で防災について話し合いができましたか。避難情報が出たときに、どのような行動をするべきか、いま一度ご確認をお願いします。