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■『培う』を大切にしている磐田の教育」
皆さんは「培其根(ばいきこん)」という本をご存じですか。これは、昭和の教育者、東井義雄(とういよしお)先生の著書ですが、その中に「根が枯れては、樹は育たない。根を養えば、樹はおのずから育っていく」などの教育に対する思いや願いが記されています。
磐田の教育施策の方針である「磐田市教育大綱(たいこう)」は、この「培其根」の理念に基づき、すべて「〜を培(つちか)う」という表現を用いた6項目から成り立っており、当時の教育委員が想いを込めて制定したと聞いています。この「教育大綱」は、磐田市の教育施策に関する協議や調整をする「総合教育会議」において定めることとなっています。この会議は、市長部局と教育委員会が十分な意思疎通を図るとともに、より一層市民の声を反映した教育行政の推進を図ることを目的として、私が招集し、地域の教育課題やあるべき姿を共有する場としています。過日(かじつ)行われた総合教育会議でも、市長部局、教育委員会ともに、この「教育大綱」に込められた「培其根」の理念である「人間の根っこをしっかりと養う」という想いを大切にしていこうと再確認しました。
市、教育委員会、教育現場の先生方、地域の皆さんや保護者の皆さんともこの想いを共有しながら、「たくましい磐田人」を育てていきたいと思います。
〈磐田市 教育大綱〉
いのちを培う
誇りを培う
礼節を培う
敬愛を培う
感謝を培う
こころざしを培う