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■上下水道=暮らしを守る、目には見えない構造物
私たちの日常生活における「水」との関わりは、「蛇口をひねる」「トイレを流す」といった利用の場面に限られており、水道管などの地下に埋まっている設備を目にすることはありません。
レオナルド・ダ・ヴィンチは「水は地球の血液」と表現したように、昔から人々は水を効果的に利用し、効率的に排水する、都市の「目には見えない構造物」に英知を集め、暮らしや経済活動を保ってきました。
9月上旬、磐田市上下水道事業審議会条例に基づき、事業の在り方を審議する「上下水道事業審議会」は全7回にわたる日程を終え、「水道料金及び下水道使用料のあり方について」の答申書が提出されました。内容は、料金改定の必要性や改定案に関するものです。
上下水道事業は、市民生活を支える重要な社会資本です。「安心できるまちづくり」のために、人口減少や、設備の老朽化を踏まえて、次世代に向けた対応が求められています。
今後、答申書をもとに庁内でさまざまな角度から検討した後、料金の改定案を作成し、市議会で審議をしていただくことになります。市民の皆さんと共に、この「目には見えない構造物」への理解を深め、将来を見通した持続可能な社会システムとして守っていきたいと思います。
市長 草地博昭