【広報いわた 号外】
2021年(令和3年)9月号
■水谷・伊藤「金」
~磐田ペアが世界の頂点に~
◇中国破り 金メダル 日本卓球界初の快挙
磐田市出身の水谷隼選手(32)=木下グループと伊藤美誠選手(20)=スターツが、東京2020オリンピック大会で、栄光を掴んだ。
7月26日(月)に行われた卓球競技混合ダブルス決勝で、過去0勝4敗と勝ち星のない最強中国ペアを4-3で破った。オリンピックの卓球競技での金メダルは、日本史上初の快挙だ。
5年前、リオ五輪でともにメダルを獲得し、磐田市に凱旋した両選手。凱旋パレードでは約3万1千の人が沿道を埋めくした。その時2人が磐田市民の前で掲げた目標「金メダル獲得」を、有言実行した。
見事な逆転劇で日本卓球界が目指す「打倒中国」を果たしての金メダル獲得は、今大会随一の好試合として各メディアで報道されるなど、世界一となった「磐田ペア」に日本中が感動した。
《東京2020成績》
○水谷
混合複 1位
団体 3位
○伊藤
混合複 1位
女子単 3位
団体 2位
■決意の水谷 有終の美飾る
◇最高のラスト
卓球人生の全てを締めくくるにふさわしい最高のラストだった。
水谷隼選手は混合ダブルスの金メダルに続き、男子団体の3位決定戦で自身のシングルス戦を勝利し、銅メダルを獲得した。
全日本選手権で前人未踏の10度の優勝を誇るなど、日本卓球界を牽引してきた水谷選手だが、オリンピックのメダルは遠く、19歳で初出場した北京五輪、次のロンドン五輪では、いずれも表彰台には上がれなかった。
しかし、ついにリオ五輪では、団体で銀メダル、個人で銅メダルとどちらも日本男子卓球初の快挙を果たした。今大会においても2つのメダルを手にし、さらなる功績を記録と記憶に刻んだ。
◇「冒険はここまで」決意の現役引退
「競技人生の集大成」と話し、挑んだ東京2020の舞台。目の不調や大会の延期などで苦しんだ中、集大成にふさわしい活躍を見せた。
大会後の記者会見で現役引退を発表した際の表情は、非常に晴れ晴れとしたものだった。水谷選手の歩んだ27年の競技人生は、中学でドイツのプロリーグに参戦し、17歳で日本の頂点に立つと、世界ランキングでトップ10入りを果たすなど、日本卓球界を未知のステージへ押し上げるまさに「冒険」の日々だった。
彼の果たした偉業やひたむきな姿は、磐田市民の記憶にいつまでも残り続けるだろう。
■伊藤 最高の舞台で躍動
◇全種目でメダル前人未踏の大活躍
卓球世界最強「中国」、その中国が〝大魔王〟と呼び唯一恐れている相手、それが伊藤美誠選手だ。
世界のトップを脅かす伊藤選手は、ついに磐田北小学校6年の時に作文で書いた「オリンピックで金メダル」という夢を実現した。
15歳でリオ五輪に出場すると、団体で銅メダルと、日本卓球史上最年少の15歳300日でメダル獲得を果たした。その後、成長を続ける伊藤選手は、全日本選手権で3冠2連覇など圧巻の強さを見せ、国際大会では中国選手を何度も破り、世界ランキングは日本史上最高の2位にまで上り詰めた。
東京2020大会の卓球男女で唯一、混合・女子単・団体の全種目に出場した伊藤選手は、その全てでメダルを獲得する偉業を成し遂げた。女子シングルスでのオリンピックにおけるメダルは日本初だったが、試合後に「悔しい」と涙を流したことが彼女の強さの源ではないだろうか。
◇次の目標は「中国選手を破り、世界一に」
大会後、両選手がオンラインで市長表敬を行った。「市民の皆さんの応援が力になってメダルを獲得することができました」と報告した伊藤選手。「次の目標は、世界選手権で中国選手を破ること」とさらなる高みを見据えていた。
磐田で育った少女は、これからも日本中を熱狂させ、まだ見ぬ世界を見せてくれるだろう。
〔水谷隼・伊藤美誠の歩み〕
○2003年(水谷 14歳)
磐周大会
(総合体育館)
○2006年(伊藤 5歳)
練習風景
(アミューズ豊田)
○2008年4月(水谷 18歳)
北京五輪出場激励会
(アミューズ豊田)
○2010年2月(水谷 20歳)(伊藤 9歳)
水谷選手凱旋卓球講習会
(アミューズ豊田)
○2011年5月(水谷 21歳)(伊藤 10歳)
全日本選手権 水谷選手5連覇、伊藤選手最年少勝利記念式典
(アミューズ豊田)
○2012年5月(水谷 22歳)(伊藤 11歳)
ロンドン五輪出場激励会
(市民文化会館)
○2015年6月(伊藤 14歳)
全日本選手権ジュニア優勝
市に車いす寄贈
(市役所)
○2016年9月(水谷 27歳)(伊藤 15歳)
リオ五輪凱旋パレード
(駅前~市役所)
○2019年2月(伊藤 18歳)
全日本選手権3冠ラリーナ訪問
(ラリーナ)
○2021年8月(水谷 32歳)(伊藤 20歳)
東京2020大会オンライン市長表敬
(市役所)
『2人の挑戦は続く』
(※写真は本紙4~5ページをご覧ください)
■感動をありがとう 祝福の声続々
メッセージ動画をYouTube「磐田TV」で公開中!
(※詳細は本紙6~7ページをご覧ください)
[ページ番号:1009759]
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