■長引く痛み(慢性痛)について
麻酔科 部長
山口 昌一(やまぐち まさかず)
体の痛みには「一時的な痛み」と「長引く痛み」があります。「一時的な痛み」は、どんなに痛くても、けがや病気などの原因が治癒すれば改善します。「長引く痛み」では、痛みを感じる部位によって、さまざまな診療科を受診しても原因が分からないことや、原因が分かっても和らげることができないこともあります。
「長引く痛み」は痛みの感じ方を変化させることがあります。ささいな痛みや刺激でも激痛と感じるようになったり、本来私たちが持っている自分で痛みを抑える仕組みを弱くしたりすることがあります。その中には、例えば帯状疱疹(たいじょうほうしん)が治った後の痛みや坐骨(ざこつ)神経痛などがあります。
ペインクリニック(痛みの外来)では、患者さんがどのような痛みを抱えているのか、どのような時に痛みが強くなるのかを詳細に伺います。その上で、例えば痛みの伝達を抑える薬や、痛みを抑える仕組みを改善させる薬など、痛みの性質に合った鎮痛薬を調節します。
「長引く痛み」を患っている患者さんは、天気が悪くなる時に痛みを強く感じたり、心の状態によっても変化したりすることがあります。また、うれしい時や楽しい時には痛みをあまり感じなかったり、ストレスを強く感じている時に痛みを強く感じたりすることがあります。このような痛みには一般的な鎮痛薬だけではなく、漢方薬が効果的な場合もあります。痛む場所や程度によっては、痛みを伝える神経が集まっているところに麻酔薬を注射する神経ブロックなどの治療法もあります。
当院のペインクリニック外来では、慢性痛でお困りの方を対象に診療を行っています。「長引く痛み」で悩んでおられる方は、ペインクリニック外来へお気軽にご相談ください。
■コロナ禍でも安心!新システムを導入しました
市立総合病院では、コロナ禍でも安心して受診していただけるよう、次のシステムを導入しました。
(1)診察案内状況のWeb閲覧システム
今年4月から、診察案内の状況をスマートフォンなどで閲覧できるようになりました。
専用の2次元バーコードをスマートフォンなどで読み取り、受診する診療科と診察室を選択すると、外待合に表示されている表示盤の内容をお手元で確認することができます。
《注意事項》
・表示盤を使用していない眼科および小児科は内容が表示されません
・通信状況により閲覧ができない場合があります
(2)診療費後払いシステム
今年8月下旬から、外来診療後(入院と救急外来は対象外)の会計を、受診5日後にクレジットカード決済でお支払いできるサービスを開始します。
ご利用にはスマートフォンやパソコンから患者番号やクレジットカード情報を事前登録し、受診前に「診療費後払いサービス受付機」での受け付けが必要です。
なお、院内処方を行う場合や、各種公費の自己負担上限額管理票をお持ちの方、診療費の未払いがある方はご利用できません。
○診療費後払いシステムURL
【URL】https://s4.medicalpay.jp/iwata/login/
※詳細は本紙23ページをご覧ください
問合せ:市立総合病院(代表)
【電話】0538-38-5000
【FAX】0538-38-5050