■大クスの下から
市長 草地 博昭
◇小中一貫教育による新たな学校づくり
本年4月から「ながふじ学府小中一体校」に子どもたちが通い始めました。新しい校舎には明るい笑顔が広がっています。
磐田市では、義務教育の9年間で、一貫したビジョンや目標に基づき、これからの子どもたちが生きていく時代に対応できる「たくましい磐田人」を育てるために、平成28年度から全ての学府で小中一貫教育に取り組み、磐田ならではの「新時代の新たな学校づくり」を推進しています。
これまでに比べて子どもを取り巻く状況は、子どもの発達、不登校、家庭の在り方、先生の働き方など、大きく変化しています。また、GIGA(ギガ)スクール構想の下、1人1台配布されたパソコン端末やプログラミング教育などによって、授業の様子は大きく変化してきており、コロナ禍におけるオンラインの普及により、その流れは加速しています。日本の教育は、可能性の拡大や課題解決において、大きな分岐点にあるといえます。
私がこれまでに視察した小中一貫教育の先進事例では、小学校から中学校への進学時のギャップが小さくなることや、幅広い年齢が校舎内にいることにより、小1から中3までの縦のつながりが強くなり、中学生がさらに「たくましくなる」姿を垣間見ることができ、大変心強く期待が持てました。
今後は、向陽学府内において、学府一体校の設計、建設を進める予定です。地域の皆さんが子どもたちの未来に可能性を感じられる学校づくりができるように努めてまいります。