■家族に愛されて育つコッコさん
『コッコさんのおみせ』
片山　健/作・絵
福音館書店

コッコさんはお店屋さんごっこを始めましたが、コッコさんのカレー屋さんにはお客さんが来てくれません。お兄ちゃんは怪獣と戦っているし、お父さんは新聞を読むのに忙しそうです。そこで、コッコさんは出前をすることを思いつきました。そうすると、みんながコッコさんのお店のカレーとサラダを食べてくれました。一口食べて「もっと辛く」と言うお父さんには、うんと辛くすると、何度もおかわりをしてくれました

お父さんの一言でコッコさんのカレー屋さんが断然楽しくなりました。そして最後に「ごはんよ」と呼ぶ声がして、お母さんが作った本物のカレーとサラダを食べる家族は温かく満ち足りて、コッコさんの表情からも幸福感が伝わってきます。お店に並ぶ品物、お手伝いのクマさんなど、細かいところまで絵を楽しめます。温かな目で日常を描いたコッコさんの絵本は、『おやすみなさいコッコさん』、『コッコさんとあめふり』などがあり、2歳～4歳向きです。どうぞ楽しんでください。

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